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提携相手先情報

提携情報

提携の動機及び経過

(１)動機
岩手放送（株）が開局30周年記念として製作した映画『遠野物語』(監督村野鐡太郎氏)が第35回イタリア・サレルノ国際映画祭においてグランプリを受賞した。この映画を観たサレルノ市長アルベルト・クラリチア氏が、是非、遠野市と姉妹都市になろうと同監督に親書を託した。村野鐡太郎監督は、帰国後の昭和57年11月10日市長に親書を持参した。
(２)経緯
昭和57年10月24日　映画『遠野物語』(村野鐡太郎監督)が第35回イタリア・サレルノ国際映画祭でグランプリ受賞決定。
昭和57年10月25日　サレルノ市長が遠野市との姉妹都市締結をしたい旨の親書を村野鐡太郎監督に託す。
昭和57年12月24日　市長からサレルノ市長に返礼の手紙を送付する。
昭和58年 ３月19日　「姉妹都市の締結について」を市議会で満場一致で可決。
昭和58年 ４月 ８日　市長が、駐日イタリア大使を訪問、サレルノ市との姉妹都市提携についての経緯と計画の概要を報告し、今後の対応を要請する。
昭和58年 ７月28日　市長が外務省情報文化局を訪問し、サレルノ市長への書簡を託し、今後の協力と調整を依頼。また、駐日イタリア大使に対しても同趣旨の書簡を発送。
昭和59年 ７月 ２日　姉妹都市交流の推進母体として、遠野市サレルノ市友好委員会が結成される。
昭和59年 ８月 ８日　サレルノ市友好使節団との姉妹都市提携調印式及び交歓会を挙行。
昭和60年 ４月 ７日　答礼親善使節団　遠野出発。
　(４月８日～13日までサレルノ及びローマに滞在　15日帰国)
(３)遠野市とサレルノ市との共通の特徴
『風光明媚な観光都市であるとともに、長い歴史に培われた貴重な文化遺産を適正に保存、現在の生活に調和させ、進展を図る博物都市である。』
遠野市は、内陸と太平洋沿岸を結ぶ交易の要所として古くから栄えた山地の盆地にひらけた風光明媚な田園都市であり、サレルノ市は、地中海沿岸にひらけた長い歴史に培われた文化遺産の豊富な風光明媚な県都であり、形態類似の都市規模ではないが、前述のような共通の特徴があげることができる。共通事項は、両市相互に積極的に助長発展させるとともに、共通でない事項については、両市が、教育、文化、産業、経済の交流を重ねるなかで、両市相互に長所を採用し、短所を補うならば、姉妹都市提携の意義が深まり、益々両市市民の福祉増進と世界平和に貢献するものと確信している。

提携先の概要

(１)所在
イタリア21州の中の１つであるカンパニア(Campania)州の州都ナポリの東南約60キロメートル。景勝地アマルフィ海岸(Costiera Amalfitana)の片端。
(２)人口　　15万7,385人(1981年末)
(３)小史
紀元前７世紀にギリシャの植民地として、さらに紀元前194年には、ローマの植民地となる。７～８世紀に北ヨーロッパの一族であるロンゴバルド族が浸住、公国とする。1076年にナポリ王国の首都となる。11世紀には学術研究、特に医学につき欧州全域に名が知れわたる。事実「サレルノ医科大学(Scuola Medica Salernitana)」は、1050年設立で、欧州最古の医学校である。第二次世界大戦時の1943年９月５日未明に米軍がサレルノ湾から上陸、ドイツ軍を打破した。
(４)産業
陶磁器(セラミック)が有名。サレルノ市の近郊の農村では、野菜や果物を栽培している。
(５)街区
サレルノ市は、海岸沿いの現代的な部分と、８世紀にアレキ王子が再建した城がそびえる丘の部分(中世風)に大別される。