
当選を果たした金大中氏は、政権末期の金泳三(キム・ヨンサム)大統領が国政処理能力を失っているため、当選の喜びもつかの間数々の課題に取り組まなければならない。また、これらの課題を解決していくことが国民への期待にこたえることである。
金大中新大統領に課せられた課題と対応についてまとめてみる。
<政治分野>
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自民連との共同政権:連立基盤を早期に固めなければならない。 |
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少数与党:国会においては少数与党となるため、多数党であるハンナラ党の協力が必要。 |
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大統領権限の縮小と内閣制の採用:選挙公約にも掲げていたが、政経癒着の根元は大統領に権限が集中しているためであるとし、権限の縮小、改憲を伴う内閣制の採用を提唱した。
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<外交分野>
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北朝鮮との関係:南北合意書(91・12)の遵守による段階的統一を目指す。 |
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経済外交:経済危機支援のため早急な関係各国首脳等との会見が必要である。 |
<行政分野>
各分野の中でも特に国民の関心と期待がある分野であり、大統領就任前から取り組む必要がある。
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政府組織の改編:重要かつ困難な問題に即応し、IMF合意に基づく行政支出の削減を図る。 |
<経済分野>
経済危機克服のため特に早期に取り組まなければならない。
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外貨不足の解消:IMF、日米等の支援をスムースに実現しなければならない。 |
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金融システムの改革:外国人投資家の信用回復を図るため抜本的な金融改革が望まれる。 |
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企業の構造調整:財閥企業の過剰重複投資、過度な借り入れ経営、タコ足式の業務拡張等の経営形態にメスを入れなければならない。 |
<その他>
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地域問題:今回の選挙結果にも表れたが、60年代以降の経済発展の不均衡と官僚徴用上の地域偏重に起因する嶺南地域(慶尚北・南道)と湖南地域(全羅北・南道)間の地域格差問題がある。金大中氏も当選会見の冒頭で触れているほどデリケートな問題である。以上のように問題が山積の状態を抱え、金大中第15代大韓民国大統領は、1998年2月25日誕生した。
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(別表)
| 大韓民国第15代大統領選挙投票結果 |
| 有権者数 |
32,290,416 |
| 投票者数 |
26,042,633 |
| 投票率 |
80.7% |
| 有効投票数 |
25,642,438 |
| 無効票 |
400,195 |
候補者別投票結果一覧表
| 候補者名 |
得票数 |
得票率 |
| 金 大中 |
10,326,275 |
40.3% |
| 李 会昌 |
9,935,718 |
38.7% |
| 李 仁済 |
4,925,591 |
19.2% |
| 権 泳吉 |
306,026 |
1.2% |
| 申 正一 |
61,056 |
0.2% |
| 金 漢植 |
48,717 |
0.2% |
| 許 京寧 |
39,055 |
0.2% |
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