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| はじめに |
中国の就学前教育制度 |
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| 幼児園の特徴 |
北京の幼児園 |
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| おわりに |
2001年の時点では、北京市に幼児園は1719カ所あり、在園する児童は約217万5000人、専任の教師は約1万2000人、その他のスタッフは約1万4000人となっている。 今回の調査に当たり、公立の「北京市西城区曙光幼児園」と私立の「北京市大地実験幼児園」を訪問した。 北京市西城区曙光幼児園(葛鳳林園長)は、一級一類に分類されている公立幼児園で、園児が217人に対し、先生21人とその他の職員が10人いる。7時半から17時半まで子どもを預かって、学費は月340元。その内、食費が150元で、朝、昼、夜の3食を提供している。土、日曜日に子どもを預かることはないが、夏休み等長期の休みがないため、平日ならばいつでも子どもを預けられる。 次に、北京市大地実験幼児園(閻化宇園長)であるが、この幼児園は台湾資本と国家教育部の合作でチェーン展開している幼児園で、北京では1997年に開園した。教師数は約30名、園児約360名となっている。また、夏休みなど長期の休みを設けているが、その期間中でも、子どもを預かることは可能である。学費は月約700元と、私立幼児園としては平均的水準となっている。 この他、両園からのヒアリングによると、(1)定員等の都合で、特定の幼児園に入園できない児童はいるかもしれないが、市全体としては、十分に定数が確保されている。学費の高い私立幼児園に行かせるか、安価な街道幼児園に行かせるかは、各家庭で経済状態等を勘案して決定することになるが、日本における保育所の待機児童のような問題は起きていない。(2)最上級クラスの児童を小学校に行かせて、授業体験させる等の試みをしている。(3)北京には宗教上の理由から豚肉を食べない回族等が居住している。このうち、こうした食事習慣に厳格な家庭の子どもは、市内に幾つかある市立回民幼児園に行くが、緩やかな家庭の子どもは普通の幼児園に通園し、他の子と同じ食事をしている等であった。
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中国では、その多様な民族構成、地域によって異なる経済水準等のため、直接的、包括的に規定した法規が存在しないまま、各種制度が行われたり、例外事項が極めて多くなることも少なくない。この事情は、幼児園制度についても例外ではない。本稿では、中国の就学前教育のうち、都市における事情を概括的に紹介してみたに過ぎないことを御容赦いただきたい。調査過程では、家庭の所得格差による階層分化の傾向も感じられたものの、幼児を抱える共働き家庭が働きやすい環境が整えられていた。また、教育内容も、一部の幼児園では英語を勉強させる等充実ぶりは著しい。今後は、幼児園間の格差をどのように縮小していくのかが重要な問題になると思われるが、現在のところそうした取組みは具体化されていないようである。今後、この問題にどのように取り組んで行くのか、関心を持っていきたい。
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