HOMECLAIR 刊行物わがまちの国際交流|市民がはぐくむ国際交流
わがまちの国際交流

北海道石狩市
市民がはぐくむ国際交流
石狩市企画財政部秘書課


■ はじめに
■ 姉妹都市交流
■ NPO法人石狩国際交流協会
■ これからの国際交流



■ はじめに


 石狩市は、北海道の中心都市札幌市の北に隣接し、国の重要港湾である石狩湾新港を有する、道内でいちばん若い市である。

 江戸時代初期に、石狩川河口部流域が、松前藩によりアイヌとのサケ交易をするための「場所」に指定され、交通の要所であったことから、西蝦夷地の中心として重要な役割を果たしてきた。

 1960年代に入り、農業と漁業を中心としたまちから、札幌市のベッドタウンとしての住宅団地の造成により人口が増加し、1973年から着工された石狩湾新港は道央圏の物流を担い、その背後に立地する工業団地と緑豊かな住宅地に変貌してきた。

 本年は、姉妹都市提携カナダ・キャンベルリバー市20周年、ロシア・ワニノ市10周年の記念の年を迎える。これを機に、石狩湾新港を核とした国際港湾都市へと一層の躍進を図るとともに、市民参加を基軸とした「市民の声を活かす条例」を制定し、市民満足度の高い魅力あるまちづくりを目指している。



■ 姉妹都市交流


○カナダ・キャンベルリバー市

「鮭が縁となって」

 キャンベルリバー市は、カナダの西部ブリティシュ・コロンビア州バンクーバー島の北部に位置し、人口3万3000人。「世界のサケの首都」として親しまれ、サーモンフィッシングのメッカとして世界各地から多くの観光客が訪れる。

 1981年のカムバックサーモン運動で来道したカナダさけます協会ジム・マレー氏等の来訪をきっかけに、「サケによって栄えたまちの歴史を持つ石狩と交流を深めたい」とのキャンベルリバー市長のメッセージを受け交流が始まり、1983年、姉妹都市提携を結んだ。

 提携当初から始まった高校生交換留学事業や毎年交互に訪問している少年少女親善訪問事業は、NPO法人石狩国際交流協会の運営によって行われ、市民が中心となった交流の輪が広がっている。

 また、10周年には両市で盛大な記念式典が行われ、石狩からは鳥居型の「石狩ゲート」が、キャンベルリバー市から「トーテム・ポール」が贈られ、市役所裏庭に設置されている。


○ロシア・ワニノ市

「港が縁となって」

 ワニノ市はロシア連邦ハバロフスク地方北東に位置し、人口5万3000人の港湾都市。ワニノ港は間宮海峡に面した極東屈指の港である。

 石狩湾新港の初めての外航船入港がワニノ港からの木材船だったことをきっかけに、「港湾を持つまち同士、将来に向けた経済交流」を目的にワニノ市長にメッセージを送ったことから交流が始まり、1993年、姉妹都市提携を結んだ。

 1996年、平和と友好関係の継続を願って「鎮魂・平和友好の碑」がワニノ港を見渡す高台に建立され、翌年には中学生のサッカー、バレーボールによるスポーツ交流を両市で行った。また、1998年には、ワニノ市長から経済状況悪化による高齢者や子どもたちのための食料品等の支援要請があり、市民から物資や義援金の提供を受けワニノ市に贈るなど、友好と相互理解を深めている。


○中国・彭州市

「農業研修生受入れが縁となって」

 彭州市は四川省成都平野に位置し、人口78万人。3000年の歴史を持ち、四川料理とパンダの里として有名な地域で、温暖、湿潤な気候から農業が盛んで、近年四川省を中心とする西部地区の工業化により発展が期待されている。

 1984年に彭州市から農業研修生を受け入れたことをきっかけに交流が始まり、2000年、姉妹都市提携を結んだ。

 2002年9月に、初めての民間交流となる書画展示会を開催し、多くの市民が中国文化に触れるなど、市民レベルの交流拡大が期待されている。



■ NPO法人石狩国際交流協会


 石狩国際交流協会は、市民レベルの相互理解と友好親善を通した地域の活性化及び国際化を目指して、2000年2月に3つの姉妹都市友好協会を発展的に解散、統合したもので、2002年3月、NPO法人格を取得した。

 現在、姉妹都市交流を中心に、市民の国際理解と異文化交流の推進を図るため、セミナーや外国語教室など市民の国際化の推進を目指して積極的に事業を展開している。

 活動内容は、高校生交換留学事業、少年少女親善訪問事業、国際理解講座の開催、外国語教室、通訳翻訳事業、ロシア語会話集の提供、情報誌の発行等である。



■ これからの国際交流


 石狩市の国際交流は、姉妹都市提携を契機として、高校生交換留学生事業や少年少女親善訪問事業等のホームステイ受入れ家庭を中心に交流の輪が拡大し、市民レベルの活動につながってきた。

 本市の外国人登録数は、2002年12月現在55人と、ここ数年ほとんど変化がない。しかし、石狩湾新港への外航船の入港増加に伴って、ロシア人を中心に船員を見かけることが多くなり、石狩温泉「番屋の宿」にも台湾等から団体客が訪れるなど、外国人観光客も徐々に増えている。

 このような状況の中、国際交流事業を通して、子どものころから異文化理解と国際協力の大切さを学び、国際性あふれる人材の育成と石狩らしい文化の創造を図るため、石狩国際交流協会等活動団体との協働のもとに、市民が主体となった国際交流活動の推進を目指している。




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