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Vol.172 特集・環境問題

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□■□      CLAIRメールマガジン vol.172(2017年3月3日)
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□                ~ 特集・環境問題 ~

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                            T O P I C S               
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【記事】シンガポールのヘイズ事情

【記事】フランスでマスク着用は考えもの

【記事】フランスから使い捨てプラスチック製品がなくなる日

【INFO】クレア経済アドバイザーの視点 ~輸出を知ろう~

【REPO】スタッフだより 国際業務を通じて 

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【記事】シンガポールのヘイズ事情
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みなさまは「ヘイズ(Haze)」という言葉を耳にしたことはありますか。
日本では春になると、中国大陸からの黄砂やPM2.5が飛来し、海外からの大気
汚染が深刻な環境問題になりますが、シンガポールやマレーシアではヘイズが
5月~10月頃に発生することがあります。

ヘイズとは、インドネシアのスマトラ半島などにおける大規模な焼畑によって
生じた大量の煙が季節風に乗ってシンガポールやマレー半島などに流れること
でもたらされる煙害を指します。ヘイズが深刻化すると視界が悪化し独特の焦
げたような臭いが大気中に充満するだけでなく、目や喉の痛み、さらには気管
や肺などの呼吸器系や循環器系の健康被害をもたらします。実際、当事務所の
職員の中にも目のかゆみや息苦しさを訴える者がいました。

シンガポールのヘイズ対策はNEA(National Environment Agency:国家環境庁
)が所管しており、人体に影響する健康被害の度合いを以下のようにPSI
(Pollutant Standards Index)という数値を用いて発表しています。

■PSI100以下
一般的な状態(人体への影響はほぼなし)

■PSI101~200(不健康)
心臓疾患や呼吸器疾患を持つ人は屋外活動を減らす。
健康的な人でも活発な屋外活動を控える。

■PSI201~300(非常に不健康)
心臓疾患や呼吸器疾患を持つ人は屋内にとどまる。
子どもや高齢者は可能な限り外出しない。

■PSI300超(危険)
子どもや高齢者は屋内にとどまる。
健康的な人でも可能な限り外出しない。

一般的にヘイズは乾季で季節風がシンガポール方面に向くシーズンに発生する
ことが多く、昨年は8月下旬にPSIの値が「不健康」水準とされる101以上を記
録しました。

なお、これまでのワースト記録は、2013年6月に発生し、従前のPSI226を大幅
に更新するPSI401です。

このときシンガポール政府は、国が備蓄していた300万個以上のマスクを小売
業者に供給するとともに、低所得者を対象に100万個のマスクの無料配布や冷
房装置を有するコミュニティーセンターの開放等の対策を講じました。

NEAではヘイズに関する情報やリアルタイムのPSI値を提供しています。幸い2016
年度はほとんどヘイズが発生しませんでしたが、シンガポールへ渡航される際
は、事前にこれらの情報をチェックしておくことをおすすめします。

〔参考〕シンガポール国家環境庁HP 〈 http://www.haze.gov.sg/ 〉 

                 (シンガポール事務所所長補佐 安田)

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【記事】フランスでマスク着用は考えもの
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意外かもしれませんが、フランスは大気汚染に悩まされています。大気汚染指
数は大気中の窒素酸化物(NOx)、粒子状物質(PM10)等を基準に算出され、
パリが位置するイル=ド=フランス州では、排出される窒素酸化物の50%以上、
PM2.5も含めた粒子状物質の25%以上が自動車等の排気ガスによるとされてい
ます(2014年12月報告書での数値)。このため、大気汚染が深刻化した際には、
自動車(自動二輪車含む。)の進入制限が実施されます。

パリ市及び近隣のコミューンの場合、1997年10月に初めて導入されてから昨年
度までで計3回しか実施されていなかったのが、今年度だけで既に9回も実施
されています。また、昨年12月まではナンバープレートの奇数・偶数に応じた
進入制限でしたが、今年1月からは自動車等の環境基準(自動車の登録日)に
応じたものに変更されました(パリ市では、平常時でも、上記環境基準に基づ
き1996年以前に登録された車両を進入禁止しています。)。

パリ滞在時に、運悪く大気汚染が悪化していた場合、次の2点に御注意くださ
い。

(1)進入制限策が実施されていれば、1日3.8ユーロで公共交通が乗り放題

自動車利用を抑制し、公共交通利用を促進するため、特別切符(Forfait 
Anti-pollution Aujourd'hui)が3.8ユーロで発売され、州内の公共交通が乗
り放題です(昨年12月までは無料でしたが、平常時なら最低1回1.9ユーロ、
州内1日乗り放題切符は17.3ユーロなのでそれでも格安です。)。発売時は、
自動券売機の最上部に表示されます。また、進入制限策が実施されているかど
うかは、駅構内の液晶パネルで確認できます。「Pic de pollution」という単
語が見つけられるはずです。

(2)マスク着用は考えもの

フランスの公共空間では、大気汚染がひどくても、インフルエンザが流行して
いても、マスクをしている人はまず見かけません。マスクを着用していたら東
アジア系の観光客と目を付けられ、スリに狙われるおそれもありますし、また、
2015年11月のテロ以来、不審人物と疑われるおそれも高まっています。あらぬ
ことに巻き込まれないためには、汚い空気を呼吸していただくしかないのかも
しれません。

                      (パリ事務所調査役 岡山)

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【記事】フランスから使い捨てプラスチック製品がなくなる日
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フランスでは、プラスチックを作るために必要となる膨大なエネルギーを節約
すること、プラスチックによる環境汚染やごみ問題を減らすことを目的に使い
捨てプラスチックに対する様々な法的措置がとられています。

2016年7月1日から、スーパーマーケット等の小売店において、購入後の商品
を入れるための使い捨てプラスチック袋(厚さ50ミクロン未満)の提供が禁止
されました。また、2017年1月1日から、肉、魚屋及び野菜の量り売り場等で
商品を入れるために使い捨てプラスチック袋を提供することが禁止されました。
但し、例外も存在し、量り売り場では、全部又は一部がバイオマス資源に由来
し、かつ一般家庭で堆肥化できるプラスチック袋については、提供可能となっ
ています。また、違反者には罰則が課せられる可能性があります。

さらに2020年1月施行予定の使い捨てのプラスチック製カップ・皿などを禁止
する法律が世界で初めて制定され、フランス国内で使い捨てプラスチック製品
が少なくなっていくことが予測されています。業界団体からは制定された法律
は商品の自由移動を定めた欧州連合の法律に違反するとの声も上がっており、
今後の行方に目が離せません。

先日、パリ日本文化会館に併設されているThe Japan Store - ISETAN 
MITSUKOSHIを訪問した際に、日本の紙食器が販売されているのを目にしました。
話を伺うと、フランスでは使い捨てのプラスチック製食器が禁止される予定なので、
紙食器の需要拡大を狙えるのではないかということでした。環境問題に取り組む
ことで、環境保護ということだけではなく、新たなビジネス創出のチャンスに
もつながっていることを実感しました。

                    (パリ事務所所長補佐 小勝負)

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【INFO】クレア経済アドバイザーの視点 ~輸出を知ろう~
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近年、地方自治体の海外における経済活動が多くみられますが、輸出はどのよ
うにして行うかご存じですか?アドバイザーが分かりやすく説明します。    
  < http://www.clair.or.jp/j/economy/yushutsu2.pdf >

経済アドバイザーは、地方自治体が実施する海外経済活動を支援するためのク
レアの専門家職員です。これまで、自治体の皆さまから、販路開拓や観光客誘
致などに関するご相談をいただき、海外での経済活動事業にお役立ていただい
ています。

お電話・メール等でお気軽にご相談ください!!
お問い合わせ先はこちら 
< http://www.clair.or.jp/j/economy/3/index.html >
                          (担当:経済交流課)

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【REPO】スタッフだより 国際業務を通じて
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国際関係の業務をしていると、日本の歴史や文化に造詣が深い外国の方々にお
会いすることは珍しくありませんが、その都度、自分がいかに日本のことを知
らなかったのかに気づかされます。

3月に入り、日本での生活も残り1か月を切りました。

海外に渡り、これから出会うであろう世界の人々に、奥深い日本の魅力を伝え
られるように、そして、もっと日本を知りたい、日本に行きたいと思ってもら
えるように、日本の魅力を探求しつづけていきたいと思います。

                       (企画調査課主査 富田)

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【編集・発行】一般財団法人自治体国際化協会(企画調査課)
〒102-0083 東京都千代田区麹町1-7 相互半蔵門ビル7F
HP < http://www.clair.or.jp/ > TEL:03-5213-1722 FAX:03-5213-1741

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