多文化共生2.0の時代

第6回 2017.11.10
東京都多文化共生プレゼンコンテスト

2017年11月4日、東京国際フォーラム(東京都千代田区)にて、東京都主催の多文化共生プレゼンコンテスト「多文化共生都市をめざして‐大学生が考える東京の未来‐」が開催され、早稲田大学の山西優二ゼミ、中央大学の森茂岳雄ゼミ、東京外国語大学の長谷部美佳ゼミ・土田久美子ゼミ、法政大学の山田泉ゼミ、そして明治大学の筆者担当のゼミが参加しました。

本コンテストは、東京都の大型人権啓発イベントとして、10月15日、11月4、5日に同会場を中心に開催された「ヒューマンライツ・フェスタ東京2017」の一環として行われたものです。グローバル都市の実現をめざすとともに、オリンピック・パラリンピックに向けた準備を進めるために、人権尊重そして多文化共生の推進に力をいれようとしていた東京都が、都内の大学生が多文化共生をめざした提言を行うことで都民の多文化共生への関心を高めるという山脇ゼミの提案に賛同し、2年前に実現したのが本コンテストで、今回で3回目となりました。

参加5大学のゼミのメンバーからなるプレゼンコンテスト実行委員会が組織され、コンテストの企画や運営を担いました。また、企業と社会のダイバーシティ推進に取り組む電通ダイバーシティ・ラボ(DDL)の協力も得て、9月中旬にゼミごとのプレゼンの中間報告会が電通本社にて開かれ、DDLスタッフからプレゼン内容や方法に関するアドバイスを受けました。また、DDLが運営するウェブマガジン「ココカラー」にコンテストを紹介する連載記事が掲載されました。

当日は、5つのゼミが、学生や行政、NPO関係者からなる約130名の聴衆を前に、東京を国籍や民族などにかかわらず誰にとっても住みやすい都市(多文化共生都市)にするにはどうしたらよいか、都民に向けた多文化共生の啓発をテーマにプレゼンを行いました。各ゼミのプレゼン・テーマは以下の通りです。

・早稲田大学 山西優二ゼミ「足元にある共生の種に気づく〜他者の声に耳を傾けることから〜」
・中央大学 森茂岳雄ゼミ「東京モザイクアート〜多文化共生社会の一員を目指して〜」
・東京外国語大学 長谷部美佳ゼミ、土田久美子ゼミ「駅を利用した生活者としての外国人との交流プロジェクト」
・法政大学 山田泉ゼミ「多文化journey in University〜大学生から始めよう〜」
・明治大学 山脇啓造ゼミ「Dive into Diversity〜みんながつくる5つの輪〜」

今回、最優秀賞を受賞したのは山脇ゼミで、5つの大学を親子連れが回って、国際理解や食、観光などのテーマのワークショップを受けるスタンプラリーを提案しました。一方、優秀賞を受賞した長谷部ゼミ・土田ゼミは、駅に設けたコーヒースタンドでの外国人と日本人の交流を提案しました。

東京都は、全国で最も大学が多い広域自治体ですが、こうした形で行政と大学が連携して実施するイベントはおそらく全国初だと思います。昨年度のコンテストで山脇ゼミがプレゼンした子ども向け多文化共生プログラムの一部は、今年10月に世田谷区との共催で実施されたところですが、東京都には大学生の提言を一つでも実現することを期待したいと思います。

なお、東京都では11月26日には多文化共生の啓発をテーマに掲げた東京多文化フェスを開催する予定です。

ヒューマンライツ・フェスタ東京2017
https://www.hrf-tokyo-2017.com

多文化共生プレゼンコンテスト
https://m.facebook.com/tokyopresen2015/

ココカラー
http://cococolor.jp

東京多文化フェス
https://www.tabunka-fes.tokyo