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ともに老後を支え合う

多文化社会と高齢化

日本において、少子高齢化への対応が大きな社会問題となっていますが、地域社会で一緒に暮らしている外国人も歳を重ね、高齢者となります。彼らが年金や介護サービスなどの社会保障を利用したいと思った時に、日本人と同様に利用することができるでしょうか。また、元気な高齢者にとっては、いきいきとした老後を送るために地域社会での活躍や生涯学習などに取り組みたいと思った時に、そうした活動を支援する仕組みや地域住民の理解は十分に醸成されているでしょうか。

年金や介護に関して言えば、外国人が受給・利用するための制度上の国籍条項は撤廃されているものの、理想と実態とのかい離、あるいは現行制度の限界点にも目を向ける必要があります。地方自治体の多くは年金の制度上の格差を埋めるために、特別給付金の交付などを始めていますが、それでも依然として日本人との格差の存在は否定できません。また、介護に関しても言語、文化、生活習慣が異なる外国人が、日本人と同様の介護サービスを受けようとした時に、介護者との関係や要介護者の家族とのかかわりなどの面で、少なからず摩擦が生じる可能性もあります。

多文化社会の推進を考えるとき、“高齢化”という視点も持ち合わせた取り組みが不可欠な時期に来ていること、また、外国人にとっても、日本人にとってもともに老後を支え合うパートナーとしての相互理解の促進が今後より重要となってくると考えられます。

在住外国人の高齢化の現状を知る
日本での暮らしが長くなることに伴い、在住外国人の高齢化も進んでいます。しかしながら、急速に進む高齢化社会への準備が不十分と言われている現状においては、外国人に対する老後の支援体制の整備はなかなか進んでいないのが実情です。年金や、介護などの社会保障については、制度上は国籍条項は撤廃されているものの、実態として日本人と同等のサービスを提供できている地域は限られています。また、無年金者の存在や、言語や文化の違いから生じる介護サービス提供の壁なども課題になっています。
外国人と介護をめぐる課題
外国人の高齢者が安心して老後の生活を送るために、どのような支援ができるでしょうか。高齢化がもっとも進んでいる在日コリアンを対象とした介護サービスが提供されている地域がありますが、現状ではごく一部に過ぎません。こうした現状においては、高齢期の外国人特有の特徴など、配慮するべき事柄を理解することが必要です。
また、日本人の高齢者とおなじように、外国人の高齢者にたいしても、地域で彼らの老後を支え合うための仕組みづくりやなど、今後進んでいくであろう高齢化する多文化社会への理解を育むような取り組みが必要ではないでしょうか。