
2-2 台風
台風は、7~10月ごろに発生し、豪雨や暴風が吹き荒れます。土砂崩れや洪水が起きることもあります。また、飛来物による負傷や高潮などの恐れもあります。
(1) 台風
東経100度から180度の間の太平洋、南シナ海で発生した熱帯低気圧で、中心付近の最大風速が17.2m/s以上のものを台風(typhoon)と呼びます。ハリケーンやサイクロンと同様のもので、時には大災害を引き起こすので注意が必要です。
日本周辺の平均気圧は1013hPa(ヘクトパスカル)ですが、台風が近づいてくると、気圧は低くなります。気圧が低いほど風雨が強くなる傾向にあります。
日本では台風の風は、反時計回りに吹いています。風の強さは、台風の進行方向に向かって右側では、台風自身が巻き起こす風と台風を移動させる風の向きが同じため、左側よりも強くなっています。台風の進路によっても被害の大きさはだいぶ変わってくるので、天気予報を見るなどして台風に備えましょう。
また低気圧による海面上昇と風の強さのため、海岸近くでは高潮にも注意する必要があります。海面の高さは気圧が1hPa低くなると海面は1㎝上昇し、風速の2乗に比例して高くなります。さらに満潮の時刻と重なると深刻な被害をもたらす事もあるので海には近づかないようにしましょう。
(2) 台風の強さ
台風による風の強さは、中心付近の気圧等を参考にし、主に最大風速で表します。
| 強さの種類 |
中心気圧(hPa) |
最大風速 |
| 弱い台風 |
990~ |
17.2~25m |
| 並みの台風 |
950~989 |
25~33m |
| 強い台風 |
930~949 |
33~45m |
| 非常に強い台風 |
900~929 |
45~50m |
| 猛烈な台風 |
~900 |
50m
以上 |
(3) 台風の階級(大きさ)
台風の大きさは、次のように表されます。「強風域」とは風速が15m/sの地域を指す言葉で、それ以上の強い風が吹く地域は「暴風域」といわれます。
| 階級 |
強風域の範囲 |
| (表現しない) |
500㎞未満 |
| 大型・大きい |
500㎞以上800㎞未満 |
| 超大型・非常に大きい |
800㎞以上 |
(4) 風の強さ
台風による風の強さと被害想定は、次の通りです。
| 平均風速 |
人への影響・建築物などへの被害 |
| 風速10m/s |
傘がさせない。取り付けの不完全な看板やトタンが飛びはじめる。 |
| 風速15m/s |
ビニールハウスが壊れ始める。看板やトタンが飛びはじめる。 |
| 風速20m/s |
子供は飛ばされそうになる。身体を30度くらいに傾けないと立っていられない。 |
| 風速25m/s |
小枝が折れる。鋼製シャッターが壊れはじめる。風に飛ばされたもので窓ガラスが割れる。
瓦が飛び、テレビアンテナ、煙突が倒れる。ブロック塀が壊れ、取り付けの不完全な屋外外装がはがれ、飛びはじめる。 |
| 風速30m/s |
雨戸がはずれ、屋根が飛ばされたり、木造住宅の全壊がはじまる。電柱が倒れる事がある。 |
| 風速35m/s |
列車の客車が倒れることがある。 |
| 風速40m/s |
身体を45度くらいに傾けないと立っていられない。小石が飛ぶ。 |
| 風速50m/s |
たいていの木造住宅が倒れる。樹木は根こそぎ倒れる。 |
| 風速60m/s |
鉄塔が曲がることがある。 |
(5) 降水量の目安
台風による降水量と、実際の状況は次の通りです。
| 1
時間あたりの降水量 |
実際の状況 |
| 5~10㎜ |
水溜りができる。雨音がよく聞こえる。 |
| 10~20㎜ |
雨音で話が聞こえないことがある。長雨の場合、災害の警戒が必要。 |
| 20~30㎜ |
下水があふれ、小さな川は氾濫することがある。がけ崩れの危険がある。 |
| 30㎜
以上 |
バケツをひっくり返したような豪雨。避難準備をし、危険だと思ったら自主的に避難すること。 |
(6) 台風がきたとき
1. 雨戸やシャッターがあれば閉めておく。 |
2. 強風のときは外出しない。 |
3. 常に最新の気象情報をチェックし、2.に関わらず,避難勧告の指示などがあれば、すみやかに避難する。 |
4. 折れた電柱や垂れ下がった電線には近寄らない。 |
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