財団法人 自治体国際化協会
災害時多言語情報作成ツール
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3. 携帯電話用多言語情報作成ツールの活用方法等
携帯画面3.1 使用目的
 携帯電話用多言語情報作成ツールは、自治体・地域国際化協会等が、携帯電話用Webサイト(以下、「携帯サイト」)注4)掲載や、携帯電話の電子メール(以下、「携帯メール」)送信する多言語の災害情報を簡単に作成するためのツールです。
注4)携帯電話用Webサイトとは、iモード、EZweb、Vodafone live!に代表される携帯電話専用に設置されたWebサイトをいいます。パソコン用Webサイトと仕組みは同じですが、携帯電話の画面サイズ等に配慮した表示が必要なため、別途、携帯電話専用として作成されることが一般的です。

3.2 内容
<71の文例>
 71の基本的な文例を用意してあります。
 基本的な文例は、災害発生直後等の情報発信に必要とされる緊急性の高い情報カテゴリーと災害発生から復興に向けて段階的に必要となる広範囲な詳細情報カテゴリーに分けて、表4および表5のとおり分類されています。
表4 災害発生時情報(緊急情報)

表5.カテゴリー別文例
携帯電話多言語情報作成ツール 携帯電話用多言語情報作成ツールでは、これらの基本的な文例を、簡単に抽出することができます。
<文章の完成>
 ほとんどの文章は、日時や場所、情報項目等を選択または入力することにより文章として完成する形式となっており、提供可能な情報は非常に多くなっています。
図
<6言語>
 基本的な文例を選びこれを完成させると、次の6言語の翻訳文が表示されます。日本語と各外国語の対照表が「翻訳文対比集」にありますので、参照してください
(1)英語
(2)中国語
(3)韓国・朝鮮語
(4)ポルトガル語
(5)スペイン語
(6)タガログ語
図
<使用方法>
 表示された翻訳文を携帯サイトや携帯メールのテキストに貼り付けて使用します。詳しい使用方法は、携帯電話用多言語情報作成ツール取扱説明書を参照してください。

3.3 活用方法
<携帯サイトの周知>
 被災者に対し、携帯サイトを使用した災害情報の提供は、非常に有益ですが、被災者自身が当該サイトの存在や操作方法を知らない場合には、活用することができません。
 そのため、日常の情報提供においても携帯サイトを開設し、その中で災害時には、災害情報の提供を行う旨を周知しておいてください。

<携帯メールによる情報提供>
 携帯サイトでの情報提供は、外国人がアクセスしないと情報を提供することができません。そこで、自治体・地域国際化協会等から外国人に対して携帯メールを送信して情報提供する方法が考えられます。
 自治体・地域国際化協会等が携帯電話用メールマガジンの定期発行等で外国人への連絡の仕組みを日常的に整えておき、災害時にこれらの仕組みを使って災害情報を伝えることなどが有効と考えられます

<気象情報>
 特に、大規模災害発生時等の場合だけでなく、気象注意報等が発表されたような場合にも、このツールを利用してください。
 気象注意報等は比較的頻繁に発表されるため、自治体・地域国際化協会等が有益な多言語の情報提供事業体であるとの認識が高まるとともに、担当者の情報提供運用の習熟にも役立ちます。

<地名、駅名等リストの準備>
 携帯電話用多言語情報作成ツールの文章には、地名や駅名、鉄道路線名、道路名等の入力が必要なものがあります。速やかにこれらの入力が可能となるよう、予め、地域の地名等に関する漢字とローマ字のリストを作成しておくことをお勧めします。

<文章の新規作成>
 携帯サイトや携帯メールで外国語による情報提供を行う場合、パソコン上での電子メールやWebサイトとは異なり、レイアウトや外国語の表示、携帯電話会社間での表示方式の違い等、さまざまな制限があります。
 すべての携帯電話で外国語を正確に表示するための注意事項や対応策等を携帯電話用多言語情報作成ツール取扱説明書に掲載しています。
 これらの注意等を参照し、新規の携帯電話用多言語情報の原稿を作成してください。
 なお、新規の原稿を携帯電話用多言語情報作成ツールのシステムに反映させることはできません。
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