財団法人 自治体国際化協会
災害時多言語情報作成ツール
始めに戻る次へ
はじめに
 阪神・淡路大震災から11年を過ぎ、また、近年新潟中越地震をはじめとする自然災害も続いていることなどから、外国人住民が増えている地域を中心に多言語による災害時情報の提供に取り組む自治体等が増えています。
 災害が発生した場合や発生の恐れがある場合、正確な情報を得ることが防災や減災を図るために非常に重要となります。
 しかし、日本に在住している外国人は日本語が不自由であったり、日本の生活環境に不案内であったり、災害のことを知らなかったりすることが多いため、災害時には被災する可能性が高く、災害時要援護者1(または災害弱者)として位置づけられています。
 (財)自治体国際化協会では自治体等による外国人住民に対する円滑な情報提供を支援することを目的として、使用することが多い6つの言語(英語、中国語、韓国・朝鮮語、ポルトガル語、スペイン語、タガログ語)による「災害時多言語情報作成ツール」を作成しました。
 この中には、次の3つのツールが用意されています。
(1)災害時において避難所等で掲示による文字情報の提供が可能な「多言語表示シート作成ツール」
(2)携帯Webサイトに、災害時の被害情報、生活情報、余震情報等を簡易に掲載することが可能な「携帯電話用多言語情報作成ツール」
(3)音声メディアを通じて、災害用の告知や被災者への注意等を行うための「多言語音声情報作成ツール」
 このツールは単独の団体でも活用できるものですが、機能を最大限生かすためには、関係機関との十分な連携が必要となります。なおこのツールについては、各団体における単独での利用はもちろん、既存システムへの組み入れ等についても特に制限はありません。
 このツールを活用していただくことにより、外国人住民の方々の安全や安心に少しでも貢献できれば幸いです。
1 中央防災会議「防災基本計画」(平成17年7月)第1編総則第3章では、高齢者(とりわけ独居老人)、障害者、外国人等いわゆる災害時要援護者」としています。
 災害時多言語情報作成ツールは、利用者のパソコンにインストールして使用していただくものです。
 また、このツールのすべての機能を有効とするために、次の利用環境2をご用意ください。
OS Microsoft社 Windows XP
CPU Pentium 300mhz以上
メモリ 256MB以上(推奨)
ディスク容量 165MB以上の空き容量
Webブラウザ Microsoft社 Internet Explorer 6.0以降
PDF閲覧ソフト Adobe社 Acrobat Reader 5.0以降
音声再生プレイヤー Adobe社Macromedia Flash Player6以降
その他 CD-ROMドライブ、インターネット接続
 このツールをより有効に活用していただくために、このマニュアルを参照してください。
 また、各ツールを使用される前に、必ず各ツールの取り扱い説明書(PDF)をお読みください。
 さらに、各ツールで使用した日本語文と翻訳文の対比集(PDF版およびExcel版)も活用してください。
2 ファイルには、Filemaker社のFilemaker Developerによって開発されたランタイムアプリケーションを含んでいます。また、Adobe社のMacromedia Flash Playerをインストールする必要もあります。これらのインストールによる、パソコンへの悪影響はありませんが、インストールが規制されている場合にはパソコンのネットワーク管理者にご相談ください。
上へ
始めに戻る次へ

Copyright(C) 2006, CLAIR (Council of Local Authorities for International Relations), Tokyo, Japan