5.ツール使用のための事前準備 |
<外国人住民の状況把握>
各地域に居住する外国人住民や外国人旅行者の状況(国籍別人数など)を十分把握しておいてください。特に、どの言語での情報提供が求められているかを理解しておくことが重要です。
たとえば、ブラジル出身の方の多くはポルトガル語の情報が有益ですし、フィリピン出身の方の多くにはタガログ語の情報が有益です。
外務省のWebサイトの「キッズ外務省>世界の国々」(http://www.mofa.go.jp/mofaj/world/ichiran/index.html)には、各国の主要言語が掲載されていますので、参照してください。
<地域防災計画の確認>
各地域の防災計画を確認し、災害時要援護者(または災害弱者)である外国人に対して行わなければならない支援策および行うべき支援策を確認してください。
なお、多くの地域防災計画には、表7および表8のとおり、都道府県や市町村が行う外国人支援の対応が規定されています。注7) |
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<災害時の緊急連絡体制等の確認>
災害は、時間を指定して発生するものではありません。また、大規模な災害の場合、地域国際化協会等自身が被災することもあります。そのため、災害発生時の地域国際化協会等における緊急連絡体制や出勤体制、安否確認体制等を確認してください。
<災害情報入手手段の確認>
災害時に入手可能な災害情報およびその入手方法を確認してください。
表9に全国的な災害情報の提供元一覧がありますので、参照してください。 |
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<他の機関との連携体制の確認>
大規模災害の場合には、多くの機関が連携する必要があります。自治体・地域国際化協会等においても、地域の自治体との連携を確認するほか、次のような機関との連携体制を協議、確認してください。
◆地域内外の他の自治体・地域国際化協会・国際交流協会等
◆外国人支援活動等を行っているNPOやボランティア団体等
◆コミュニティ放送局を含むマスメディア
◆外国大使館、領事館等
<日常業務でのツール使用>
各ツールは一部日常業務でも活用が可能なものです。可能な限り日常業務でも活用し、災害時の円滑な使用が図れるよう準備してください。
<ツールの操作訓練>
ツールを使用するために必要機器、ソフトウエア、備品等を備えるとともに、実際の操作訓練を実施し、多くの職員が使用可能なように準備してください。 |
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