2. 多言語表示シート作成ツールの活用方法等 |
2.1 使用目的 |
多言語表示シート作成ツールは、パソコンを用いて多言語表示シートを簡単に印刷するためのツールです。
多言語表示シートは、災害時の避難場所(指定避難場所か否かを問わない)において、外国人被災者への多言語での情報提供を支援することを基本的な目的としています。また、避難場所の壁等に印刷したシートを掲示して使用するほか、手持ちボード作成ツールとしての使用や避難者等へのチラシ作成ツールとしての使用等が可能です。 |
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2.2 内容
<166のメッセージと検索>
166のメッセージを用意しています。
166のメッセージは、表2のとおり、18に分類されており、必要な時にこれらの分類から検索することが可能です。 |
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また、表3の使用目的に応じたメッセージを抽出することも可能です。 |
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更に、単語(例えば、トイレ、ゴミ等)を指定して、この単語が含まれているメッセージを検索するキーワード検索も可能です。 |
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<8種類の言語>
166のメッセージは、次の7言語(8種類)で表示されます。日本語と各翻訳文の対照表が「翻訳文対比集」にありますので、参照してください。
(1)英語
(2)中国語(簡体字)
(3)中国語(繁体字)
(4)韓国・朝鮮語
(5)ポルトガル語
(6)スペイン語
(7)タガログ語
(8)やさしい日本語注3) |
注3)「やさしい日本語」は、(財)横浜市国際交流協会の日本語教室の受講者の日本語レベルを想定したものです。 |
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<表示言語の選択>
日本語を含め4種類または5種類の言語の10の表示パターンを用意しています。
地域の実情や使用状況に応じてパターンを選択してください。 |
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<使用方法>
始めに日本語のメッセージを検索し、検索したメッセージの翻訳文の中から、シートに表示する言語を選択し、印刷を実行し、多言語シートを作成します。
詳しい使用方法は、多言語表示シート作成ツール取扱説明書を参照してください。
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2.3 活用方法
<すべての避難場所で利用可能>
このツールで作成できる多言語表示シートには、日本語表記ややさしい日本語も含まれており、日本人被災者にも有益なものですので、外国人被災者の有無を問わず、すべての避難場所で利用することが可能です。
<連絡先の記載>
多言語表示シートには、シート情報の提供元となる地域国際化協会等の名称や連絡先を記載できますので、名称等は事前に記載しておいてください。
<事前の印刷>
多言語表示シートは、パソコンから印刷して使用するものですが、避難場所開設時に直ぐに使用するシートについては、事前に必要部数を印刷し、紙媒体の形にしておいてください。
なお、避難場所開設時に直ぐに必要と考えられる文章を52例あげていますが、地域の実情に応じて、用意する文章を取捨選択してください。
<ボランティア団体等への普及>
地域内の市区町村や地域国際交流協会等、ボランティア団体等においても災害時に利用されるよう普及に努めてください。
<日常活動での活用>
多言語表示シートの内容には、「受付」「トイレ」「ゴミ」などに関するシートがあり、これらは日常のイベント等においても利用可能なものです。
多言語表示シートを日常活動においても利用することにより、災害時の円滑な使用が図れるように対応してください。日常活動でも利用可能と考えられる文章を55例あげていますが、その他にも活用可能なものは積極的に利用してください。
<手持ちボードでの利用>
「並んでください」、「配給のお手伝いをしてください」等の表示は、壁等に掲示することも有効ですが、担当者が手に持って避難者に周知した方がより適切と考えられます。
手持ちボード用に利用可能な文章を20例あげていますが、その他の利用方法も臨機応変に創造し、活用してください。
<チラシ作成等への利用>
避難場所で、避難者に対する周知が必要な情報は多岐にわたります。壁等へのシートの掲示ではなく、チラシとしての配付や、多くの文章をまとめて周知した方が適切な場合もあります。
たとえば、避難場所での例文1のように提供サービスの案内文の避難場所入口への掲示や、例文2のように複雑な内容をチラシにして周知する方法もあります。
また、避難場所の提供サービス案内は、各地域において予め準備しておくことが望まれます。 |

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<文章の追加、検索対象の変更>
各自治体・地域国際化協会等において、新規に作成した文章・翻訳文を追加することが可能です。
また、分類による検索の際の検索対象を変更することも可能ですので、地域の実情に応じて修正してください。 |
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