CLAIR(クレア)一般財団法人自治体国際化協会

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自治体間交流

姉妹交流活動の参考事例

姉妹自治体優良事例紹介

群馬県 高崎市 甘楽町

  • 群馬県 高崎市
    高崎市
  • アメリカ合衆国 ミシガン州
    ①バトルクリーク
  • ブラジル連邦共和国 サンパウロ州
    ②サントアンドレ
  • 中華人民共和国 河北省
    ③承徳市
  • チェコ共和国 
    ④プルゼニ

交流事業の特色

高崎市と高崎市の姉妹友好都市4市、バトルクリーク市(アメリカ合衆国)、サントアンドレ市(ブラジル連邦共和国)、承徳市(中華人民共和国)、プルゼニ市(チェコ共和国)の高崎市対1都市の交流から、高崎市を介した姉妹友好都市5市間での交流。

<内容>

  • 5市共同での文化・スポーツ交流。
  • "環境"という共通のテーマを掲げ、毎年1都市ずつ持ち回りで5市合同会議を開催。

「5市間国際交流環境プログラム」を1996年サントアンドレ、1997年バトルクリーク、1998年プルゼニ、1999年承徳、2000年に高崎で開催。引き続き「地球市民環境会議」を2002年サントアンドレ、2003年承徳、2004年プルゼニで開催し、2005年バトルクリーク、2006年に高崎で開催予定。各都市は、会議の成果を施策や市民・企業・教育活動に反映させている。

高崎市は開催都市へ本会議と同時期に市民訪問団を派遣し、市民間交流を図っている。

詳しくはこちらをご覧ください。
http://www.glocalfive.net/
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地球市民環境会議のシンボルマーク
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2000年「第3回高崎サミット」

交流事業の内容

高崎市制90周年を記念して、1990年に、高崎市および4姉妹友好都市の各市長が集まり「第1回高崎サミット」を開催。会議では高崎市長が5年ごとに5市共同でスポーツや文化交流事業の開催を提案。

文化部門では、1990年に承徳市歌舞団、バトルクリーク木管五重奏団、群馬交響楽団、からす川音楽集団などの参加による「姉妹・友好都市芸術祭」、1995年にサントアンドレ市舞踏団、承徳市歌舞団、プルゼニ市室内管弦楽団、からす川音楽集団、高崎市少年少女合唱団、高崎第9児童合唱団参加による第2回「姉妹・友好都市芸術祭」、2000年には「姉妹・友好都市ジュニア音楽祭」を開催。スポーツ部門では、1995年と2000年に姉妹友好都市の小中学生がサッカー、野球、バレーボール、バスケット、卓球などの親善試合を行った。

1995年に開催した 「第2回高崎サミット」から、5市が合同で、「環境」という共通のテーマを掲げ、各都市の取り組みや課題を調査研究する"5市間国際交流環境プログラム"がスタートし、毎年一都市ずつ持ち回りで5市合同会議を開催。

2000年に、再び高崎で「第3回高崎サミット」が開催され、1995年からの5年間の共同研究は充分な成果を残したこと、改めて環境問題の継続的取り組みや、調査研究から一歩進み出た行動が大切であるということを確認した。

豊かな自然、歴史や文化を次世代の人々が享受できるように、市民、企業、教育、行政がともに考え、ともに行動し、環境への負荷が少ない地域社会の実現をはかり、環境と人が共生する「地球市民の都市(まち)」の確立を目指すという基本理念が共同宣言され、研究成果や意見を共有・交換し、地球規模の課題に各地域の足元の活動から取り組むため、"地球市民環境会議" が再び各都市持ち回りで開催されることとなった。

 高崎市の概要①バトルクリーク市の概要
②サントアンドレ市の概要
③承徳市の概要
④プルゼニ市の概要
人口 247,490人 ①約56,000人
②約700,000人
③約3,400,000人
④約200,000人
面積 110.72km2 ①約120km2
②約180km2
③約110.72km2
④約1,247km2
概況 高崎市は、人口247,490人(平成17年1月1日現在)の都市で、古くから中山道(現国道18号線)と三国街道(現国道17号線)の分岐点として、またJR各線が結節しており、交通の要衝として発展。近年では、上越および長野新幹線、関越そして上信越自動車道が開通し、北関東自動車道も着々と工事が進み、太平洋と日本海を結ぶ広域交通拠点となり、関東内陸部における中核都市として重要性を増し、経済、運輸、交通等の面において発展が期待されている。

①ミシガン州の南部にあり、ヒューロン、ミシガン、エリーの3大湖に囲まれた、人口約5万6千人の都市で、シリアル(コーンフレークスのような穀類乾燥即席食品)を第一に、機械、鉄鋼、運輸などの近代産業と恵まれた自然が調和する風光明媚な田園都市。世界熱気球大会の開催場所としても有名。また、市立劇場、美術館、博物館などの数多くの施設があり、さらに交響楽団を持つ文化都市でもある。友好的、発展的な市民性とともに、こうした教育文化風土は市発展の背景となっている。

②サンパウロ州の東南部にあり、人口約70万人。州都サンパウロ市よりも早く誕生し、市の紋章には、このことを物語る「サンパウロ州民の母なる地」という意味の文字が描かれている。約2万人の日系人が居住し、各方面で活躍しており、ブラジル髄一の生産高を誇る自動車産業をはじめ、機械金属工業など、近代工業都市として飛躍的な発展を遂げている。また、教育面では特に環境教育と幼児教育に力を入れている。

③北京から約 250キロの河北省東北部にあり、人口は約 340万人。漢族、回族、満州族、モンゴル族、朝鮮族など18の民族が住む多民族都市。明代・清代初期までは熱河上営と呼ばれ、清朝政府第2の政治活動の場でした。燕山丘陵地帯の夏涼しい住み良い自然環境にあり、その恵まれた気候・風景と観光資源により、観光サービスに力をいれている。避暑山荘や外八廟など、中国を代表する建造物が数多くあり、これらはユネスコ世界文化遺産に指定されている。農業が主だが、鉄鋼、石炭、機械、食品などを中心とした工業も盛んで、絹織物、缶詰、食品などの輸出も盛んである。

④プラハの西南西88キロにあり、西ボヘミア地方第2の都市。人口は約20万人。13世紀の末に城塞都市として設立され、中世には、自治都市として栄えた。1995年に 700年祭を迎えた。ゴシック風の聖バルトロミュイ寺院(15世紀)、フランチェスコ派の修道院(13世紀)、バロック様式の聖アンナ教会(18世紀)、ルネサンス様式の市庁舎などの歴史的建築物が数多くある。また、ピルスナービールとシェコダ自動車の生産地として、世界に知られる工業都市であり、製紙、陶器、化学、航空機工業も盛んである。文化的にも、オペラハウスや劇場などがあり音楽教育も盛んである。

姉妹都市交流に係る周辺情報

提携年月日 ①1981年 7月1日
②1981年10月2日
③1987年10月6日
④1990年 8月1日
姉妹都市提携の経緯

①バトルクリーク市の最大手企業(ケロッグ社)の子会社工場が高崎にあることや、両市の市民性や文化、自然環境が類似。またバトルクリーク市が芸術文化の盛んな街で、教育文化都市を目指す高崎市にとって多くの教訓を得られると姉妹都市提携が提案された。1981年7月1日、姉妹都市提携調印。

②群馬県とサンパウロ州の姉妹州県の提携を機に、双方の州県における第2の都市である高崎市とサンパウロ市の姉妹都市提携が提起された。在ブラジル群馬県人会長、日本ブラジル議員連盟会長が高崎市の関係者であったことも要因になった。1981年10月2 日、姉妹都市提携調印。

③1980年高崎市日中友好協会訪中団が初めて承徳市を訪れた時から交流が始まった。以後、数度にわたる相互訪問により両市の経済・文化交流を行い、承徳市から農業実習生が高崎に派遣されるなど、具体的な交流が始まった。1987年10月6日、友好都市提携調印。

④プルゼニ市にあるピルスナーウルケル社はキリンビールと技術相互協力協定を結び、キリンビール高崎工場とは姉妹工場の関係にあり、それをきっかけに文化交流を要とした友好交流の話が提案された。日本でチェコの都市と姉妹都市を結んだのは高崎市が最初。1990年8月1日、姉妹都市提携調印。

交流事業の展望、課題等
  1. 5市間交流に、より効率的で多くの人が参加できる手段として、インターネットの活用が求められる。現在姉妹友好都市5市共有のホームページを開設している。また、このホームページには掲示板を設けているが、充分に活用できていないのが現状である。今後は日常的にホームページを利用し、掲示板で意見の交換を行うことにより、各市の課題や問題点に対する解決策を共同で模索していきたい。
  2. 今後の会議がより専門的になる場合、各姉妹都市内の部署間での意志の疎通がより重要になる。

  • 群馬県 甘楽町
    甘楽町
  • イタリア共和国 トスカーナ州・フィレンツェ県
    チェルタルド市

交流事業の特色

  • 外国の歴史、文化を学習し、国際感覚を身に付けた視野の広い青少年を育成するため、相互に研修団を派遣。町は中学生研修団を隔年で派遣し、チェルタルド市は中・高・大学生を青年研修団として派遣している。
  • 異文化への関心と理解を深めるとともに友好親善と相互理解を図るため、使節団(成人)が相互訪問。
  • 1985年からイタリアワインを直輸入し、特産品として町運営の物産センターで販売するなど経済交流を図っている。
  • チェルタルド市はイタリアの代表的作家ジョヴァンニ・ボッカチオ(代表作「デカメロン」)の生誕の地であることから、ボッカチオに因んだ記念絵画展を町及び東京都北区(町の友好都市)で開催。また、柳沢正人氏日本画展や写真展をチェルタルド市プレトリオ宮殿で開催するなど、数多く絵画展、写真展を企画・開催し、文化作品の紹介に努めている。
  • 2006年、両市町の工芸家12人(各6人)による作品展覧会をチェルタルド市で開催、2007年10月には同展覧会を町及び東京都北区で開催するなど、芸術作品の紹介に努めている。
  • 1986年からイタリア語学講座を開催(内2ヵ年除く)。県内20人前後が年間15回の講義を受講。
  • 1985年、両市町の中学生による文通から始まった子供たちの交流は、研修団派遣のほか小中学生の書画交流として継続している。
  • 1988年に財団法人甘楽町交流振興協会(会員数150人)を設立し、民間レベルの交流の推進とその拡大に努めている。
詳しくはこちらをご覧ください。
甘楽町 http://www.town.kanra.gunma.jp/
チェルタルド市 http://www.comune.certaldo.fi.it/
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協定20周年共同宣言調印式
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第10次甘楽町研修団歓迎会にて

交流事業の内容

当交流事業は、外国の都市と友好親善関係を結ぶことにより、両住民の相互理解を深め、次代を担う青少年に郷土への誇りと愛国心を育み、国際感覚を身につけた視野の広い人材を育てる契機とするとともに、友好親善の輪を世界各地に広め、連帯、融和、協調を礎とした世界平和のために先駆的役割を果たせる「人」づくりを目指し、1983年10月にイタリア・チェルタルド市と姉妹都市協定を締結した。両市町の交流は、「人」「経済」「文化」の三つの柱から成り立っている。

【人的交流】
交流事業の主体となっている中学生研修団の派遣は1986年(S61)から隔年で行われており、2006年(H18)には第11次を数え、これまで200名の中学生がイタリア・チェルタルド市を訪れている。チェルタルド市からは中・高・大学生を青年使節団として、1992年から2005年の第4次まで派遣されている。双方とも滞在期間中はお互いの国の文化を直接肌で感じられるホームステイとしている。成人使節団による相訪問は随時に行っている。

【経済的交流】
1985年(S60)、チェルタルド市よりワインを直輸入し、町物産センターで販売を開始。現在では町の特産品として定着し、特色を持った取り組みが行われている。また、現在、オリーブオイルの輸入・販売に向けた準備を進めているほか、日本人向けイタリアングッズの販売を研究。

【文化的交流】
14世紀イタリア文学の三大巨星に数えられたジョヴァンニ・ボッカチオ(代表作「デカメロン」)の絵画展を甘楽町及び東京都北区で開催したほか、柳沢正人氏日本画展をチェルタルド市プレトリオ宮殿で開催。ファビオ・カルベッティ絵画展を甘楽町及び東京都北区のほか横浜市で開催。1985年の両市町の中学生の文通から始まった交流は、現在町内小中学生の書画による交流として引き続いているほか、イタリア語講座(年間15回)も開催。1993年(H5)には、イタリア国内でも有数な祭り「メルカンティア」に町芸能使節団を派遣し、日本の伝統文化である能や舞踊を披露。昨年(2006年7月)には、両市町の工芸家12人による文化交流作品展覧会をチェルタルド市で開催、本年10月には甘楽町及び東京都北区で開催予定。

【交流節目の事業】
1993年10月、友好親善姉妹都市協定10周年を迎え、これまで培った深い友情と信頼の絆を確認(共同宣言締結)するとともに、交流のシンボルとしてプレトリオ宮殿の中庭に、多くの町民の「心」を込めた茶室「甘楽庵」が建築され日本文化と友好の証が刻まれた。2004年2月には姉妹都市協定締結20周年記念事業として、今まで歩んできた交流の軌跡、未来へ続く交流の象徴として、町住民の交流の場である“ふれあいの丘”(文化・スポーツ・福祉施設が集まっている)へ通じる道路を「イタリア街道」と命名し、両市町長による記念碑の除幕式を行った。2008年には25周年を迎えるが、チェルタルド市で交流のシンボルとなるモニュメントの建立や町文化交流使節団の派遣などの計画が進められている。

姉妹都市交流に係る周辺情報

提携年月日 1983年10月20日
姉妹都市提携の経緯 1983年4月、群馬県主催の「ふるさと巡回サロン」が、イタリア女流ジャーナリスト、カルラ・ヴァシオ女史とイタリア文化会館エットレ・コロー氏を招き、甘楽町で開催された。城下町の面影を今に残す、古い家並や武家屋敷、城跡、そして織田氏150年の在封。これらが、往時の生活様式の中で息づく姿に感銘され、ヴァシオ女史からチェルタルド市との姉妹都市提携が提案された。同年10月20日、チェルタルド市にて姉妹都市協定書を締結した。
今後の展望、課題等 研修団及び使節団の相互派遣と文化交流事業を継続して実施するとともに、交流の推進団体や多くの住民の参画により、相互理解と友好親善の輪を一層広めていく。また時代を担う青少年の育成に努めていく。「人」づくりや経済交流、文化交流の広がりに向けた取り組みを行い、地域の国際化を図っていく意向である
このページに関するお問い合せ先
交流支援部交流親善課
Tel :  03-5213-1723
Fax :  03-5213-1742
Email : shimai@clair.or.jp
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