CLAIR(クレア)一般財団法人自治体国際化協会

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自治体間交流

姉妹交流活動の参考事例

姉妹自治体優良事例紹介

53周年を迎える北米集団移住者を柱とした故郷交流

  • 鹿児島県 いちき串木野市
    いちき串木野市・サリナス市姉妹都市協会
  • アメリカ合衆国 カリフォルニア州
    サリナス市

交流事業の特色

  • 鹿児島県からカリフォルニア州への集団移民運動に尽力し、「北米移民の父」と慕われた故内田善一郎氏の旗振りで「アジア難民救済法」により1955年から56年に集団移住した地元出身者を柱とした50年を超える故郷交流。
  • 1979年に姉妹都市盟約が締結されてから市民レベルの会費組織である「串木野市・サリナス市姉妹都市協会」が設立され、サリナス市側の「サリナス市・串木野市姉妹都市協会」との間で30年に及ぶ民間ボランティア同士による市民協働型の姉妹都市交流。
  • 両協会間で1987年から21年間、中高校生の派遣と受入の相互派遣が継続されている。
  • 本物の開拓者魂で筆舌に尽くしがたい苦労を経てアメリカでの地位を築いてきた移住者の方々の偉業を称えて、いちき串木野市に米国集団移住顕彰碑を建立し、二世・三世の世代になっても郷土の人達の偉業を忘れることのないように後世に伝える活動。
  • 行政の農業研修派遣や本市の果樹生産者団体の訪問など、すそ野の広い交流へと拡がっており、次世代を担う人づくりを行っている。
  • 現地の日系三世にとって相互派遣による本市の訪問はルーツをたどる心の故郷の旅になっている。
詳しくはこちらをご覧ください。
いちき串木野市 http://www.city.ichikikushikino.lg.jp/ichikushi02/ichikushi01.asp
サリナス市 http://www.ci.salinas.ca.us/
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派遣中高校生も参加して行われたサリナス市での姉妹都市盟約調印式
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さのさ祭りで御輿を担ぐサリナス市からの派遣高校生

交流事業の内容

  • 中高校生相互派遣事業
    グローバル社会に対応するため国際的な感覚をもった青少年の育成とともに、サリナス市に移住した本市出身者の尊い経験を敬い、今後、二世・三世の世代になっても遠く異国の地に本市出身者が移住したことを郷土の人々が忘れることがないようにするため、中高校生の派遣及び受入事業を隔年毎に実施。
  • 親善訪問団相互派遣
    市代表、一般市民からなる親善訪問団を姉妹都市盟約10・15・20・25周年で派遣。サリナス市からは、本市の市制施行30・40・50周年・新市誕生記念式典等へ市代表、一般市民からなる訪問団を受入れ。
  • 締結後、平成16年44月に現地に瀬戸事務所を設置。職員1名を駐在。
  • 平成16年11月に対日投資環境セミナー(中部経済産業局GNI事業)を実施。
  • 対日投資環境セミナーを受けて、本年2月にフランスリモージュ地方より現地企業2社が瀬戸市を訪問。瀬戸を含め名古屋地域への進出の調査を実施。
  • 平成17年度は2005年日本国際博覧会が本市を含む地域で開催されることから、市としてもやきものをキーワードに独自のイベントを開催。その中で7月をリモージュ月間と位置づけ、リモージュ市の産業、文化、物産、フードなどの紹介とともに、スポーツ交流などの様々なイベントを実施予定。両市の市民による幅広い交流を期待。
  • さらに8月にはリモージュの中学生のホームステイ、11月にはリモージュ市において姉妹都市コンサートを実施する予定。
 いちき串木野市の概要サリナス市の概要
人口 31,833人 148,350万人
面積 112.04km2 3,068.1km2
概況 薩摩半島の北西部に位置し、日本一の稼動船籍数を持つ古くからの遠洋マグロ漁業やチリメン漁の水産業をはじめ、全国的に名高いさつま揚げの発祥の地でもあり、また焼酎やポンカン・サワーポメロなどの柑橘類・まぐろラーメンなど豊かな自然から恵まれる地域資源を活かした農林水産業・食品産業を中心に発展してきた。
また明治維新の礎となった薩摩藩英国留学生が船出した黎明の地、北米集団移住者あるいは中国から渡来した徐福伝説など海を通じた歴史文化の薫る街でもあり、昔から広く海外に目を向ける進取の気質がある。
カリフォルニア州の太平洋岸の中央部に位置し、サンフランシスコから南へ約2時間、モントレー郡の郡都。
モントレー湾からの冷涼な風と豊富な地下水を利用して、レタス・ブロッコリー・イチゴなどの農業が盛んで「アメリカのサラダボウル」と呼ばれている。また本市など鹿児島県出身の日系人が中心となって成長したカーネーションやバラ・菊などの花卉栽培が盛んで全米の3分の1の出荷量を占めている。
また、「怒りの葡萄」「赤い子馬」「エデンの東」などの作家として有名なノーベル文学賞を受賞した「ジョン・スタインベック」の生地としても有名。

姉妹都市交流に係る周辺情報

提携年月日 1979年5月27日
姉妹都市提携の経緯 戦後間もない1955年から56年にかけて、アジア難民救済法によって本市の故内田善一郎氏の旗振りで鹿児島県から約300人の方々がカリフォルニア州等に移住され、そのうち本市から70人ほどがサリナス市を中心として移住された。
1976年に移住者の方々が帰郷された際に姉妹都市盟約の陳情が行われ、当時の市長は、「遠く異国の地で成し遂げられたこの尊い経験を郷土串木野の青少年のなかに培い、また在米串木野出身者の二世・三世の心の中に祖先の郷土を生かし続けることになれば、郷土を愛する心、世界を愛する心が青少年の身体の中に自然に育つ。このことが本市の発展につながる」として姉妹都市盟約の必要性を訴え、1979年に議会の議決を経て、当時本市を訪問していたサリナス市長との間で姉妹都市盟約が合意された。
交流事業の展望、課題等
  1. 一世世代が高齢化しており、サリナス市での活動の調整役を二世・三世の世代に引き継ぎ、交流が末長く続くような体制づくりの支援が必要。
  2. 民間ボランティアによる中高校生相互派遣が30周年を迎えるが、現地では日系人はマイノリティでありスパニッシュ・白人系が多いなかで、教育だけでなく経済・文化・イベントなど幅広い分野で日本との交流メリットを打ち出して、参加者を開拓する必要がある。そのためには行政同士の交流でコーディネイトしていくことも今後は必要。

長沙市との交流事業

  • 鹿児島県 鹿児島市
    鹿児島市
  • 中華人民共和国 湖南省
    長沙市

交流事業の特色

鹿児島市と長沙市との間で5年毎に相互の地(平成14年は鹿児島市)で交流協議を行い、この交流協議に基づいて、現在、訪問団の相互派遣、研修生・農業実習生の受入れなどを行っている。

このほか、毎年、鹿児島市から青少年(高校生)を長沙市に派遣している。また、市内の民間団体や企業等においても、長沙市の関係団体等と継続的に交流を行い、友好を深めている。

詳しくはこちらをご覧ください。
http://www.changsha.gov.cn/
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長沙市の天心閣と市街地
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平成16年4月に長沙市から旅游考察友好交流団が来鹿し、観光説明会を開催しました。

交流事業の内容

(1) 訪問団の相互派遣

  1. 交流事例
    両市の交流協議に基づき、毎年、両市から訪問団を相互派遣し、友好を深めている。平成16年は、長沙市において、鹿児島市と長沙市との長年にわたる友好交流を祝うために開催された「長沙市・鹿児島市友好交流祝賀会(7月22日)」に合わせて、鹿児島市から鹿児島市長を団長とする鹿児島市友好代表団を派遣した。鹿児島市日中友好協会をはじめとする民間団体も含め、6団体90人が長沙市を訪問し、両市の市民約300人が式典に出席し、友好を深めた。
    また、鹿児島市と近隣5町の合併記念式典に合わせて、長沙市から友好代表団が鹿児島市を訪問し、式典への出席や鹿児島市の伝統行事「おはら祭」に参加するなど、友好を深めた。
  2. 交流人員(累計)
    鹿児島市からの訪問団の派遣 35団体
    長沙市からの訪問団の受入れ 44団体

(2) 長沙市研修生・農業実習生の受入れ

  1. 交流事例
    両市の交流協議に基づき、昭和59年から長沙市の研修生を毎年1年間受け入れているほか、昭和62年から長沙市の農業実習生を毎年3週間受け入れている。
  2. 交流人員
    研修生受入人数累計 41人(医療、水道、行政などの分野)
    農業実習生受入人数累計 32人(市農林部で受入れ)

(3) 青少年(高校生)の派遣

  1. 交流事例
    「青少年の翼」事業により,長沙市には平成11年から毎年高校生を派遣している。(平成15年はSARSの影響により中止。)
  2. 交流人員
    毎年11人派遣、累計55人派遣
 鹿児島市の概要長沙市の概要
人口 605,650人 613万人
面積 546.8km2 11,819.5km2
概況 島津77万石の城下町として栄えた鹿児島市は、人口約60万人、活火山 桜島と波静かな錦江湾を有する国際観光都市です。古くは16世紀中頃、フランシスコ・ザビエルが上陸し、わが国に初めてキリスト教を伝え、また、明治維新においては西郷隆盛や大久保利通をはじめ、数多くの英傑を輩出しています。平成元年には市制施行100周年を迎え、平成16年11月1日には吉田町、桜島町、喜入町、松元町及び郡山町と合併し、南九州の中核都市として発展を続けています。 長沙市は、湖南省の省都であり、人口約613万人、面積11,819km2、毛沢東をはじめとする多くの革命家を生んだ歴史と文化の街であります。昭和47年に発掘された約2100年前の馬王堆漢墓から出土した、長沙国の宰相夫人の遺体や漆器、織物、楽器、陶器、刺しゅうなどの副葬品に表われた高度な文明は、世界中を驚かせました。現在も、その伝統は引き継がれ、長沙市やその周辺で陶磁器、刺繍、竹細工などが作られております。

姉妹都市交流に係る周辺情報

提携年月日 1982年10月30日
姉妹都市提携の経緯 鹿児島は中国大陸に近く、鑑真和上や遣唐使船など歴史的関係も深いことなどから、中国との交流を求める気運が高まり、昭和56年11月、各界代表が中国の各都市を訪問し、友好を深めました。昭和57年3月、長沙市から友好都市締結の申入れがあり、先遣視察団が訪れるなど交流が深まる中、鹿児島市において熊清泉長沙市長を団長とした代表団が参加して友好都市締結の調印式が行われました。
今後の展望、課題等 長沙市との交流については、5年ごとに相互の地で交流協議を行っている。鹿児島市では、交流を継続しながら、様々な分野について交流を進め、友好を深めていくこととしている。
このページに関するお問い合せ先
交流支援部交流親善課
Tel :  03-5213-1723
Fax :  03-5213-1742
Email : shimai@clair.or.jp
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