姉妹交流活動の参考事例
姉妹自治体優良事例紹介
姉妹都市ドイツ・ヴュルツブルク市との国際交流事業
- 滋賀県
大津市 - ドイツ連邦共和国 バイエルン州
ヴュルツブルク
交流事業の特色
① 27年にわたる活発な国際交流活動
1979年の姉妹都市提携以来、市民を中心とした国際交流活動が途切れることなく活発に行われている。
②「ヴュルツブルクハウス」を活用した国際交流活動
1998年、ヴュルツブルク市より友好の証として寄贈されたドイツ・フランケン地方の民家「ヴュルツブルクハウス」を活用した国際交流活動を行っている。
現在、指定管理者制度を導入し、ドイツレストランとして運営。ヴュルツブルク市の紹介をはじめ、ドイツ料理やワインの提供、また料理教室の開催などを通してドイツの文化や生活について市民はもとより全国に紹介している。このレストランは、ヴュルツブルク市のレストランと姉妹関係にあり、シェフの研修やイベントの実施などレストラン同士の交流も活発になされている。
ヴュルツブルクハウス
ヴュルツブルク通
交流事業の内容
ドイツ・バイエルン州にあるヴュルツブルク市と大津市は、ヴュルツブルク市が生んだ詩人マクス・ダウテンダイの名作「琵琶湖八景」の縁により、昭和54年に姉妹都市提携を行って以来、市民交流を中心とした友好関係を築いてきた。
ヴュルツブルク市からは、昭和58年に「子ども像」4体の寄贈、平成5年にはドイツの特徴的な街灯・ベンチの寄贈を受け、「子どもの像」は皇子が丘公園に設置、また、街灯とベンチは市役所近くの市道に設置し、この市道を「ヴュルツブルク通」と命名することにより、広く市民に親しまれている。
また、大津市から灯籠等の公園材料の提供と技術者派遣を行い完成した日本庭園「近江の庭」をヴュルツブルク市で開催されたバイエルン州庭園博覧会に出展した答礼として、ドイツの伝統的民家であるフランケンハウスを大津市寄贈したい旨の申し出を平成2年にヴュルツブルク市長から受けた。
これを受け、両市間での協議を重ねた結果、大津市制100周年を迎えた平成10年、琵琶湖岸にあり、幹線道路に面しているという、大津の自然風景としての立地条件に恵まれ、国際交流施設として相応の修景を含むエリアであるなぎさ公園サンシャインビーチに、「ヴュルツブルクハウス」が完成した。
「ヴュルツブルクハウス」は、設計一式、主要建築資材の提供、技術者の派遣をヴュルツブルク市から受け、現地の建築技術者の手により、ドイツ・フランケン地方の伝統的な民家の趣をそのまま再現し、10か月余りの工期の後完成した。
両市の友好の証として大津市民に親しまれ、一層の相互理解と友好交流を深める場として、当初の建設の目的を果たしている「ヴュルツブルクハウス」は、現在、指定管理者制度を導入し、ドイツの料理やワイン等を提供する民間のレストランとして運営しており、料理教室を開催するなど、大津市民だけではなく、広く日本にドイツの味を紹介する場となっている。
また、ヴュルツブルク市をPRする紹介パネル、数々の寄贈品やヴュルツブルクの芸術家が訪れて製作した美術品を展示するなど、大津市民にとってヴュルツブルク市が身近な姉妹都市であることを感じるために、大きな役割を果たしている。
大津市の概要 | ヴュルツブルクの概要 | |
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人口 | 327,479人 | 130,000人 |
面積 | 374.06km² | 88km² |
概況 |
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姉妹都市交流に係る周辺情報
提携年月日 | 1979年2月13日 |
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姉妹都市提携の経緯 | ヴュルツブルグの生んだ詩人マクス・ダウテイダイ(1867~1918)の名作「琵琶湖八景」の縁もあって、相互に友好親善関係を深めることを期して、昭和54年2月13日にヴュルツブルグ市のドクター・クラウス・ツアイトラー市長を迎えて姉妹都市の共同宣言がなされたものである。 |
今後の展望、課題等 | 現在、大津市は5都市と姉妹都市提携を行い、文化・教育・スポーツなどの分野を始めとして、市民交流を中心に交流活動を深めている。 在住外国人の数も年々増加している現状で、市民の国際交流に対する意識も変化してきており、真の国際理解を深めるために、多くの市民が「ヴュルツブルクハウス」を通してドイツの文化や生活習慣を知ることにより、各国の様々な文化や習慣の違いを認識していくような取り組みを促進していく必要がある。 |