自治体情報

提携相手先情報

提携情報

提携の動機及び経過

1979年に本田技研工業がオハイオ州に進出し、ホンダ・オブ・アメリカ海外法人を設立した。その後、同州アンナにエンジン工場、メアリーズビル市に組立工場を建設し、1990年にローガン郡イーストリバティに４輪車組立工場(本田技研鈴鹿製作所と親子関係)が操業を開始した。同工場の隣市のベルフォンテン市に、本田技研鈴鹿製作所の従業員とその家族が多く駐在(従業員185名、家族等を含めると約500人)するようになり、これを契機としてベルフォンテン市民と、鈴鹿からの市民との間で、日常生活をとおして市民主体の交流の芽が育ってきた。1988年鈴鹿市内の中学生10名が、海外使節派遣事業として初めて、ベルフォンテン市を訪問し、ホームスティ体験をした。この事業はその後毎年行われている。同年11月に、ホンダ・オブ・アメリカ財団の招待でオハイオ州教育視察団(10名)が鈴鹿市を訪問し、市内の幼稚園、小・中学校を視察した。この事業もその後毎年行われている。1989年４月12～21日まで鈴鹿市長と助役がベルフォンテン市を訪問した際に、同市長より友好都市提携に向けての抽象的な｢ベルフォンテン市への鍵｣が贈られる。1990年３月21日～５月27日まで、鈴鹿サーキットにおいて、｢オハイオフェア｣が開催された。それに伴いオハイオ州よりオハイオヴィレッジシンガーズ(10名)等が来鈴し、５月４日に｢音楽が語る国際交流の夕べ｣のコンサートで鈴鹿市民との音楽交流を行った。オハイオ州知事も５月26日～27にかけて鈴鹿市を訪問し、交流を深めた。続いて６月４日～６月12日にかけて鈴鹿商工会議所会頭と会議所メンバーがオハイオ州(ベルフォンテン市、コロンバス市、メアリーズビル市)を訪問し商工会議所同士の交流を図り、６月５日に鈴鹿工業高等専門学校がオハイオ州立大学と｢学術交流協定｣の調印を行い、学問における交流へと一歩踏み出した。この様な活発な交流を受けて、６月23日～７月３日まで鈴鹿市議会議員６名が、ベルフォンテン市を訪問し議員交流を図り、友好都市提携への気運が高まった。９月28日～10月８日にかけて、鈴鹿市長がヨーロッパリゾート都市の視察の後、ベルフォンテン市を再度訪問し、正式に｢友好都市提携｣の為の鈴鹿市訪問を要請した。1991年、鈴鹿市助役を団長とするベルフォンテン市調査団(総勢４名)がベルフォンテン市を訪問し、友好協定書文案の協議、ベルフォンテン市長来鈴の日程協議、両市間の具体的な交流の協議を行った。その結果７月６日～７月16日にかけて鈴鹿市議会議員６名がベルフォンテン市を訪問し、ベルフォンテン市議会の友好都市提携に対する熱烈な意向を確認した。1991年８月６日～８月12日にベルフォンテン市長と副市長が来鈴し、８月７日に鈴鹿市長とベルフォンテン市長が鈴鹿市議会議場で｢友好協定書｣に調印し、提携が成立した。

提携先の概要

ベルフォンテン市は、アメリカ合衆国オハイオ州の州都コロンバス市より北西約100㎞の位置にあり、海抜470メートル、ローガン郡の中心都市となっている。面積13.2k㎡、人口13,000人(2000年)の静かな街で、高等学校１校、中学校１校、小学生５校があり、ツリーシティ(木の街)とも呼ばれている。また市の名の由来となった泉が市内に湧いている。年平均気温は、10.2度で、最高気温は、30.0度、最低気温は、-12.2度である。市内を３本の高速道路(連邦：２、州：１)が走り、デイトン国際空港まで80㎞である。市内には、質素であるが手入れされた住宅や街路樹が多く見られ、自然を大切にするアメリカの伝統的な生活文化が感じられる。ローガン郡には、アサヒガラスの工場が進出しており、1979年に、本田技研工業が進出し、メアリーズビル工場の敷地の一部がベルフォンテン市にかかっている。古き良き時代のアメリカが未だ残っている街である。