自治体情報

提携相手先情報

提携情報

提携の動機及び経過

アメリカ合衆国ミシガン州と滋賀県は、ともに豊かな自然を永遠に伝えていくとの共通理解に立ち、1968年11月に姉妹提携を結び、今日まで行政、教育、文化など様々な交流により友好を深め、お互いの向上に寄与してきた。私たち野洲町もこの滋賀県とミシガン州のプログラムに、積極的に参加して行くため、同州内の都市と姉妹提携を結びたいと考えていた。クリントン・タウンシップから車で30分に位置するデトロイト郊外の町で、約10年前から急速に都市化が進んだ町であり、都市計画において本町と共通した課題を持っている。地形的には、町のなかをクリントンリバーが流れていて、自然の残る緑あふれる閑静な町であり、野洲川、希望が丘文化公園を擁する本町と似ている。また、教育面では、マコム・カウンテイ立図書館があり、教育レベルも高く生涯学習のまちづくりや大学誘致、希望が丘周辺地区整備事業などで学ぶことが多く、人と人との交流を深め、情報を交換することで、双方の地域づくりを推進できると考える。野洲町と同様に、クリントン・タウンシップも提携関係のある滋賀県内で、姉妹都市提携の関係構築を熱望していた。

提携先の概要

＜位置＞
マコーム・カウンティー(郡)、ミシガン州
デトロイトから約30分／東北
＜面積＞
72.19k㎡
＜人口＞
1980年　　　72,400人
1990年　　　85,866人
現在予想　 95,648人(2000年)
＜教育＞
５校区(Chippewa Valley、Clintondale、Fraser、Ｌ’Ａｎｓｅ Creuse、Mt．Clemens)クリントン・タウンシップ内の学校　小／13、中／３、高／３　生涯教育、マコーム・カウンティー立大学、老人学習、スポーツプログラム
＜歴史＞
1782年にキリスト教の宣教師がクリントン川に入植されたが、彼は土地を放棄したので、ふたたび他の宣教師が1800年代に入植された。1875年に木材工場が３ヵ所と製粉工場が１ヵ所あったが、材木産業から農産業への経済変化と共に、木材工場は製粉工場に転換された。1818年ルイス・クラーク知事は、マコーム・カウンティーの設立を法律化し、1829年にクリントン・タウンシップは設立された。旧の役場が建てられてちょうど百年目の1980年に現在の役所がオープンした。1989年クリントン・タウンシップは、憲章を定めてチャーター・タウンシップになった。
＜土地利用＞
クリントンは主に中流と上流階級の人々が住む郊外の住宅地域である。昔クリントン・タウンシップは田舎の農産地だったが、約十年前から都市化が進み、現在では、約80％が開発されたため、最近は開発も減ってきた。町には「中心地」と呼べることろがなく、一戸建ての住宅団地とマルチファミリー(複合家族)住宅がほとんどで隣の町に比べ工業用地が少ない。現在、町は土地の有効利用を図って、景観を保つことをめざしている。都市計画の「マスタープラン」によるそれぞれの土地利用を前より厳しく管理しなければならないと考えている。
＜経済＞
ミシガン州の経済が直接的にも間接的にも自動車産業に頼っていると同様にクリントン・タウンシップにも自動車産業の動きが経済的に影響を与える。直接自動車産業に勤める人、自動車関係の会社員や商業者もかなりいる。しかし、隣の町とは異なりクリントンには、自動車工場はなく、商業者や小売店が多いこと、そしてマコーム・カウンティー大学があるなど、自動車産業以外の経済基盤があるので、まわりの町ほど自動車産業には頼っていない。
［タウンシップとは］
カウンティー内の行政区分で一定の行政権を有する。
　州　→　郡(カウンティー)　→　郡区(タウンシップ)
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　市・町(シティ・タウン)