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Vol.169 アメリカ、シンガポールのベストセラー

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□■□      CLAIRメールマガジン vol.169(2017年2月17日)
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□            ~ アメリカ、シンガポールのベストセラー ~

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                            T O P I C S               
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【記事】ベストセラーに見るアメリカ

【記事】2016ベストセラー in Singapore

【記事】シンガポールのお花事情

【記事】シンガポールの科学技術政策の特徴は?

【REPO】スタッフだより  大阪LOVE

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【記事】ベストセラーに見るアメリカ
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NYの地下鉄に乗っていると、意外にも本を読んでいる人を良く見かけます。そ
して、マンハッタン中に図書館があることもあってか、図書館から借りた(で
あろうシールが貼ってある)本を読んでいる人も見かけます。さて、昨年アメ
リカではどんな本が人気だったのでしょうか。

日本の新聞同様、ニューヨークタイムズなど現地の新聞でもベストセラーや新
刊などの書評が紹介されています。2016年のベストセラーは、フィクショ
ンではハリーポッターシリーズの新作が挙げられますが、今回はノンフィクショ
ンから気になる作品をひとつ紹介したいと思います。

「Hillbilly Elegy」という、著者J. D. Vanceの半生を描く本です。著者はイェー
ル大学ロースクールを卒業し、現在IT企業の社長を務めています。肩書きから
は、単なるエリートの話のようにも感じられますが、彼の出自は、今年の大統
領選挙でトランプ支持の中心となったとされる白人の低所得労働者の家庭です。
この支持層について、深い理解と同情を抱きながらも鋭い社会学的分析をして
いるとして、大統領選が進むにつれて、本書がクローズアップされました。ニュー
ヨークタイムズでは「トランプ氏の勝利を理解するための6つの書籍*1」のう
ちの1つにあげています。

タイトルの「Hillbilly(ヒルビリー)」は、田舎者をさげすんだ言葉で、本
書では特に著者の故郷であるオハイオ州周辺の白人の低所得労働者を指してい
ます。著者は彼らについて「先祖代々小作人や炭鉱夫などの低所得者」で「貧
困が家族の伝統」とし、「労働者階級の白人ほど悲観的な集団はない」と表現
しています。著者自身が同じ出自であるからこそ、ヒルビリーに対して少し厳
しい見方もしており、例えばガールフレンドが妊娠しているにもかかわらず仕
事に何度も遅刻してクビになり、その境遇を自分ではなく社会のせいにする不
真面目なヒルビリーの姿なども描いています。

1月に、トランプ大統領の就任演説が行われ、大統領は「アメリカ第一」を掲
げ、「この国の忘れ去られた人々は、もう忘れ去られることはない」と高らか
に語っていました。繁栄から取り残されていると感じている人々は、光をあて
られたように感じたのかもしれません。本書は、このような新聞やテレビの報
道だけではわかりづらいアメリカ社会の一面を垣間見ることのできる一冊となっ
ています。

*1 6 Books to Help Understand Trump's Win
< https://www.nytimes.com/2016/11/10/books/6-books-to-help-understand-trumps-win.html?_r=0 >

                                   (ニューヨーク事務所所長補佐 栗原)

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【記事】2016ベストセラー in Singapore
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シンガポールで人気があるものといえば何を思い浮かべるでしょうか。

まず、世界的な人気を誇るハローキティ、世界的なブームとなったポケモンGO
により人気が再燃したポケモン、そしてくまモンなどのご当地ゆるキャラ、つ
まり「キャラクター」が人気です。

次に、スターバックスやザ コーヒービーン&ティーリーフなど世界的に有名な
チェーン店のほか、個人経営のカフェもいたるところに存在しており、「カフェ」
も人気と言えます。

この「キャラクター」と「カフェ」の二つがジョイントした「キャラカフェ」
が、シンガポールにおける2016年のベストセラーと言えるでしょう。

2016年5月、国際的なハブ空港であるチャンギ国際空港内に、世界初の24時間
営業のハローキティカフェがオープンし、初日には多くのお客が押し寄せまし
た。また、同年5月27日から7月31日までの期間限定で、海外初進出のポケモ
ンカフェがオープンしました。これが非常に人気であったことからその第二弾
として、同年11月24日から2017年2月19日まで期間限定で同カフェが再度オー
プンすることとなりました。さらには、大型複合施設であるサンテックシティ
に「ぐでたまカフェ」も進出しています。

この勢いで、将来的に日本各地の「ゆるキャラ」と「地方特産品を提供するカ
フェ」がジョイントした「ゆるキャラカフェ」が登場し、日本の地方自治体の
地名度向上につながることを期待します。

                 (シンガポール事務所所長補佐 梅澤)

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【記事】シンガポールのお花事情
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ご存知の方も多いと思いますが、シンガポールは、「ガーデンシティ」と呼ば
れるほど多くの緑に囲まれた都市で、高い緑化率を誇っています。そのため、
街路樹だけでなく、マンションや商業施設、オフィスビルに至るまで、様々な
建物にも多くの緑が取り入れられています。このように緑溢れるシンガポール
ですが、今回はもう少し焦点を絞って、シンガポールのお花事情についてご紹
介したいと思います。

道路沿いには、ヤシやモンキーポッド(「このー木、なんの木、気になる木」
の某社CMで有名。)など、熱帯地域に生息する樹木が並ぶ中、ブーゲンビリア
の花が歩道橋から垂れ下がっていますし、グランドカバーと呼ばれる道路沿い
の、日本でいう花壇のような部分では、オウムバナ科のヘリコニアをよく目に
します。このように屋外で咲いている花も、熱帯性のものが多く、高温多湿で
あるシンガポールならではといった印象を受けます。

一方、屋内でよく見かける花といえば、やはりシンガポールの国花でもある蘭
ではないでしょうか。日本でも有名な胡蝶蘭(ファレノプシス)だけでなく、
日本ではあまり見ることのできない原種の蘭など、様々な種類の蘭が空港やホ
テル、レストランなど様々な場所で展示され、私たちの目を楽しませてくれま
す。また、3haの土地に約600種類の蘭を展示しているシンガポール国立蘭園
は一見の価値ありです。

また、シンガポール人の花の好みは、白や淡い色ではなく、赤や黄色など、はっ
きりとした色の花で、色鮮やかな花が街を彩ります。

急速な経済成長を遂げ、高層ビルが立ち並ぶシンガポールにおいて、ふと足を
止め、目にする花に身を寄せれば、また違った角度からシンガポールを楽しむ
ことができるでしょう。

                 (シンガポール事務所所長補佐 新海)

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【記事】シンガポールの科学技術政策の特徴は?
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シンガポールの科学技術政策では、科学技術と産業は不可分と考えられており、
産業的応用研究がトップダウンで行われる点が特徴的です。最初の科学技術振
興5か年計画である 「国家技術計画」(1991年~1995年)から、2016年に公
表された「研究革新企業計画2020」(2016年~2020年)まで、計画的に科学技
術の振興が図られています。

「研究革新企業計画2020」は、首相を議長とする研究革新企業評議会で議論さ
れ、具体的な施策は貿易産業省、教育省、保健省などが推進しています。

これまで計画ごとに重点分野は変わってきていますが、同計画では「先進的な
製造業とエンジニアリング」「健康・バイオ医療科学」「都市ソリューション
と持続可能性」「サービス・デジタル経済」の4分野に加えて、「次世代産業
につながる基礎的な学術研究」「研究を担う人材の開発」「イノベーション企
業の育成強化」が、横断的な重点課題とされています。

この計画に基づいて5年間で190億シンガポールドル(約1兆5千億円)の予
算が各分野に割り振られています。今後5年間で、科学技術がどのように進歩
するのか注目されます。

                  (シンガポール事務所調査役 徳永)

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【REPO】スタッフだより 大阪LOVE
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先日、出張で大阪に行ってきました。日帰りだったので、数時間しか居なかっ
たのに、道を歩くと2人に声をかけられました。一人目は大阪のおばあさんでし
た。英語で話しかけてくれて、business tripで来ていると言ったら、がんばっ
てくださいと励ましてくれました。二人目はパワーウォーキングおじいさんに
声をかけらました。86歳で毎日1時間歩いているそうです。大阪のおばあさんと
おじいさんはやはり元気ですね。

         (企画調査課プログラムコーディネーター ジャッキー)

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