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Vol.145 ナショナル・ギャラリーのストライキ

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□■□      CLAIRメールマガジン vol.145(2016年6月17日)
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□          ~ ナショナル・ギャラリーのストライキ ~

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                            T O P I C S               
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【記事】ナショナル・ギャラリーのストライキ

【記事】次回に活かす失敗例

【記事】女性に自信と誇りと自由を!
    カンボジアのジェンダー政策調査から見えてきたもの

【記事】小さな国の大きな期待 シンガポールとブルネイの教育の特徴

【INFO】第7回 手漉き紙「おおむらさき」に見る世界風景写真展 作品募集

【INFO】「豪州多文化主義政策交流プログラム」参加者募集!

【INFO】第9回カルーゼル技術工芸・創作見本市 (12/1~4)出展者を募集!
    出展費用のクレア割引あり!

【INFO】クレアシドニー事務所公式フェイスブックページ開設!

【REPO】スタッフだより 夏の味覚

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【記事】ナショナル・ギャラリーのストライキ
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「ロンドン」で思いつくものは、ウェストミンスター寺院、ミュージカルから
サッカーまで様々かと思いますが、世界有数の規模、質を誇る博物館・美術館
も、誰もが納得するものの一つかと思います。しかも、物価の高いロンドンに
あって、大英博物館などの主要なミュージアムの多くが無料です。

クレアロンドン事務所の近く、トラファルガー広場にあるナショナル・ギャラ
リーもその一つで、年間600万人以上の来館者を迎えています。13世紀から19世
紀の西洋絵画を所蔵しており、印象派など、日本人に人気のある画家の作品も
数多く展示されています。

そのナショナル・ギャラリーで、昨年長期のストライキが敢行されました。こ
れは、来館者対応やセキュリティ業務を、新たに提携する民間会社に移転させ
る計画に反対するものでした。同館は英国政府の下部機関にあたり、直接雇用
の職員は政府機関の職員と言えます。

ストライキは2015年初めから断続的に実施されていましたが、8月半ばからは無
期限ストライキに入りました。開館はしているものの約半数の展示室は閉鎖、
連日行われるギャラリーツアー等もキャンセルとなり、100日以上のストライキ
の末10月にやっと通常開館となりました。業務の民間会社移転は受け入れ、解
雇された組合職員の雇用は回復すること等により合意をみたようです。これに
より、前年の夏期と比べ来館者は35%減少したとされています。

政府の財政削減により、美術館・博物館予算も削減の方向にあり、各館とも
ショップの充実や優れた有料展の実施など、様々な自助努力が求められる状況
にあるようです。

19世紀前半、同館開設にあたりトラファルガー広場が選ばれたのは、階級に関
わらず通える場所であったため、すべての人が絵画を楽しみ、学ぶためとのこ
とです。現在も同館の理念は「所蔵作品は英国民に帰属するもの」として、様
々な人に公開され、また将来の世代に向けて守っていくものとされています。
大げさかもしれませんが、厳しい環境の中、同館にはその高い理念を続け、世
界中の博物館・美術館のお手本であってほしいと思っています。

                   (ロンドン事務所 濱田所長補佐)

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【記事】次回に活かす失敗例
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次回に活かす失敗例として、ニューヨーク市で起きた女性警察官の妊娠・出産
と昇任試験を巡る事例をご紹介します(事例の概要は2015年8月9日付ニュー
ヨークタイムズ紙記事より)。

ニューヨーク市警のトンプソン巡査は、31歳の女性警察官(2013年当時)。刑
務官の母親から、男女平等の教えを聞いて育ったこともあり、2010年に警察官
になってからも、男性社会である警察組織に何ら不自由を感じることはありま
せんでした。そんな彼女の夢は、昇任して警部になること。そのために、最初
の難関である巡査部長昇任試験の合格を目指し、着々と準備を進めていました。
そんな矢先、パートナーの男性との間で妊娠が判明します。出産予定日は、試
験当日の2013年10月19日。それでも彼女は、「事情を話せば、追試験が受けら
れるわ」と気楽に構えていました。

2013年6月、メールで追試験を依頼した彼女の元に、ニューヨーク市の昇任試
験を担当する部署より返信がありました。その内容は、「妊娠・出産の場合に
は追試験を認めていない」という予期せぬものでした。その後も、ニューヨー
ク市警の職員団体を通じて、再三依頼をするも認められず、結局、彼女は試験
を受けることができませんでした。2014年3月、女性の権利擁護団体が、彼女
に代わって、国の雇用機会均等委員会に訴え出ます。そして、2015年7月、
ニューヨーク市側が示談に応じたことから、彼女に対して50,000ドル(約530
万円:1ドル=106円で換算)と追試験の機会が与えられることになりました。

現在、ニューヨーク市の警部補昇任試験に関する通知には、追試験を申請でき
る場合として、「一時的な身体障害、妊娠・出産及び関連する症状により受験
できない場合」の一文が追加されています(今後、巡査部長昇任試験に関する
通知にも追加されるものと思われます)。

今回、極端な例ではありますが、日本警察が女性警察官の幹部への登用拡大を
推進する上で、教訓事例になり得ると思い、ご紹介しました。

                 (ニューヨーク事務所 猪田所長補佐)

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【記事】女性に自信と誇りと自由を!
    カンボジアのジェンダー政策調査から見えてきたもの
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カンボジアは1970年代から1993年まで続いた内戦により、多くの人命が失われ、
人口構成や男女比に大きな格差があります。そして、どの時代においてもカン
ボジアの経済を根底から支えてきたのは女性たちでした。

しかし、文化的・社会的・伝統的につくられた男性優位社会における性別役割
分業等により抑圧され、女性たちは未だに社会の底辺に追いやられている現状
があります。

女性に教育を施し、地位の向上と経済的自立を目的とする取組が、海外からの
協力を得ながら女性省を中心として1996年から始まりました。

しかし、実際は、全てが外国からの援助頼みであり、「援助慣れ」してしまっ
ているカンボジアの姿が、その取組を支援している関係者の間に、徐々に感じ
られるようになってきました。

カンボジアのジェンダー政策について、調査すればするほど、本当の意味の支
援、自立、人権とは何かという別の課題が与えられたように思います。

日本でも様々な状況に置かれた女性が、自らの希望を実現し、より輝くことに
より、経済成長を促すという認識のもと、政府を中心に女性の活躍促進のため
の取組が広がっています。

ASEANの国々の女性の地位向上と経済的自立に対する取組や政策と、日本
が今まで行ってきた取組や政策を比較検証することで、お互いに影響を与え合
いながら、やがて国を超えジェンダーの区別がない、より良い社会につながる
と確信しています。
  
詳細はこちら
< http://www.clair.or.jp/j/forum/c_mailmagazine/20160617/2016-06-17-sin.pdf >
                                  (シンガポール事務所 堀江所長補佐)

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【記事】小さな国の大きな期待 シンガポールとブルネイの教育の特徴
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ともにASEAN加盟国の中でも国土が狭く人口が少ない国であるシンガポールと
ブルネイは、優秀な人材の育成が国家の重要政策であるという共通点を持って
います。政府が教育に力を入れていることも両国の共通点ですが、それぞれ特
徴があります。

シンガポールは若いうちから競争を取り入れることで、エリートを育てる教育
体制が有名ですが、能力の多様性を認め、これを伸ばしていく取組にも力を入
れています。

「生徒に自信と誇りを持たせ、個々の能力を最大限に引き出す」。これはシン
ガポールのローカル校で、必ず説明される教育方針のひとつです。学力だけで
なく音楽や美術、スポーツなどの能力も価値のあるものと捉え、各学校とも独
自のプログラムを充実させています。

ローカル校で実施されているプログラムの例を挙げると「海外の学校と合同で
行う自作自演のミュージカルプログラム」「子どもたちが考えたオリジナルの
物語をICT技術によって映像化するビジュアルアートプログラム」「子どもた
ちが立てた仮定を実証するための実験プログラム」などがあり、知識の習得だ
けに留まらず、子どもたちの興味・関心に即したものや体験型の教育をとおし
て将来、実社会で役立つ力をつけることを目指しています。政府はこのような
個人の能力を引き出し、それを伸ばす学校の取組を高く評価し、必要に応じて
予算や人材を補助しています。

ブルネイも、シンガポールと同様、教育に力を入れており、6歳から15歳まで
は義務教育期間となっており無償です。さらに、高等教育に関する各種奨学金
制度を充実させ、全国民の学力の向上を目指しています。例えば総合大学であ
るブルネイ・ダルサラーム大学では、ブルネイ人学生に対して授業料が無料で
あるだけでなく、毎月350ブルネイドル(約27,500円 2016.6.17現在)の奨学
金が支給されます。また、海外の大学に進学する場合も、政府系、企業系、各
種団体系の奨学金が提供されています。

ブルネイがシンガポールと違う点は、個々の能力を伸ばすよりも全体の学力を
底上げすることです。そのため学力の劣るクラスにはより多くの教員を配置し
ています。
教育は、競争するものではなく、無償で与えられるものと捉えているため、生
徒や教員に心のゆとりがあり、それがゆったりとした教育現場の雰囲気を形成
しています。
両国の教育政策の特徴は異なりますが、国として教育を大切にしていることに
は変わりません。
小さな国が国際社会で輝き続けるために、今後も教育に力を入れることでしょ
う。

                 (シンガポール事務所 堀江所長補佐)

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【INFO】第7回 手漉き紙「おおむらさき」に見る世界風景写真展 作品募集
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手漉き紙は中国において発明され世界各地に伝わり、千百年来、創意工夫を重
ね発展してきました。手漉き紙を用いて表現する写真印刷は、情緒深く神秘的
な風合いを醸し出し、見るものの心を魅了する力があります。「目で見て、
触って、聞いて」とぬくもりを感じる手漉き紙を通して、世界中の人々との心
温まる文化交流を目指し、下記の通り写真展を開催いたしますので、作品のご
応募をお待ちしております。
 
場  所 : 巡回展(東京都、山梨県、北京市、静岡県、西安市、京都市)
            ※開催順
開催期間 : 2016年8月8日~2017年3月末
公募期間 : 2016年7月5日必着(賞対象公募)
       特別展示作品は8月31日必着
問合せ先 : 世界手漉き紙文化振興会(TEL:054-366-7230)

詳しくはこちら
< http://tesukibunka-whp.com/requirements/ >

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【INFO】「豪州多文化主義政策交流プログラム」参加者募集!
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クレアシドニー事務所は「豪州多文化主義政策交流プログラム」への参加者を
募集しています。このプログラムは、全住民の約4分の1が海外生まれという
オーストラリアにおいて、先進的な多文化主義の政策や取組を学び、今後の各
自治体における多文化共生の地域づくりにつなげていただくことを目的にして
います。今年は、「教育」「医療」「防災」「雇用・就労支援」「人材育成」
の5つのテーマの下、現地政府機関や教育現場をはじめとした各関係機関を訪
問します。

日  時 : 2016年10月17日(月)~2016年10月22日(土)
場  所 : オーストラリア シドニー市及びその周辺
対 象 者 : 自治体職員、地域国際化協会職員およびNPO等民間団体・国際
            機関の職員(ただし自治体、地域国際化協会からの推薦があること)
申込期限 : 2016年7月29日(金)
そ の 他 : 通訳が同行しますので、英語力は問いません。

今年度の実施要領や昨年度までの報告書についてはこちら。
< http://www.clair.or.jp/j/multiculture/jiam/page.html >

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【INFO】第9回カルーゼル技術工芸・創作見本市 (12/1~4)出展者を募集!
    出展費用のクレア割引あり!
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技術工芸・創作に関するフランス最大の展示・販売会、「第9回カルーゼル技術
工芸・創作見本市」が、12月にルーブル美術館別館で開催されます。
日本の工芸品・創作物を、フランスの一般消費者・現地関係者などに紹介・販
売できるこの機会をお見逃しなく!

日    時 : 2016年12月1日(木)~4日(日)
場   所 : カルーゼル・デュ・ルーブル(ルーブル美術館別館)
主    催 : イル・ド・フランス手工業・工芸業者会議所
      (Chambre Regionale de metiers et de l'Artisanat de la 
             Region ile de France)
申込期限 : 2016年9月11日(日)

<複数テーブル割>  テーブル3、4台を同時申し込みで15%割引!
           テーブル5台以上申し込みで25%割引!
< 早  割  り > 2016年6月24日迄のお申込みでさらに15%割引!
<ク レ ア 割 引> お申込時クレアの紹介と申し添えいただくとさらに
                    5%割引!

詳細:カルーゼル技術工芸・創作見本市 出展案内書
< http://ejcrossing.main.jp/contents/wp-content/uploads/9emeCarrouselAnnaisho.pdf >

申込み・お問い合わせ先:info@ejcrossing.com

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【INFO】クレアシドニー事務所公式フェイスブックページ開設!
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クレアシドニー事務所では、新たに公式フェイスブックページを開設しました。
今後は、ホームページだけでなく、フェイスブックでも我々の活動やオースト
ラリア・ニュージーランドにおける日本の地方自治体の活動等の情報を発信し
ていきます。

URL: < http://www.facebook.com/clair.syd >

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【REPO】スタッフだより 夏の味覚
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みなさん、夏の味覚といえば、何を思い浮かべますか?
私は、夏と言えばあら川の桃です!
柔らかな果肉、したたる果汁...想像しただけでたまりません。
早生の桃が店頭に並んだと聞き、実家からあら川の桃が届くのを心待ちにして
います。

「あら川の桃」を初めて耳にする方もいらっしゃるのではないでしょうか。
あら川の桃は、和歌山県を代表する高級ブランド桃です。
おいしい桃を求めて他府県からやって来る車で渋滞が起こるのは、県北部の夏
の風物詩です。

あら川の桃は主に近畿地方で消費されており、他地域にはあまり出回っていま
せん。
ぜひ、あら川の桃が旬を迎える7月に和歌山にいらして、極上の桃をご賞味く
ださい!

                         (企画調査課 成田)
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〒102-0083 東京都千代田区麹町1-7 相互半蔵門ビル7F
HP < http://www.clair.or.jp/ > TEL:03-5213-1722 FAX:03-5213-1741

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