CLAIR(クレア)一般財団法人自治体国際化協会

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自治体間交流

姉妹交流活動の参考事例

姉妹自治体優良事例紹介

三重県 四日市市

中国天津市との環境交流を通じての友好関係の推進

  • 三重県 四日市市
    四日市市
  • 中華人民共和国
    天津市

交流事業の特色

  • 本市では、三重県、経済界との協力により設立した(財)国際環境技術移転研究センター(ICETT)を通じて、環境問題が顕在化している発展途上国などの諸外国へ環境保全技術を国際貢献の一環として移転してきており、友好都市天津市へも環境協力の一環として、市の環境担当行政官や技術者を対象に人材育成研修を実施してきている。
  • 四日市市での人材育成研修は、平成5年から実施してきており、平成13年からは、より多くの担当者へ環境保全技術を伝えるため、天津市にて環境保全セミナーも開催してきている。
  • ここ数年は、研修効果を更に高めるため、現地での環境保全セミナーと受入研修を同じテーマとし、同セミナー参加者の中から6名を選抜し、四日市市へ招聘して受入研修を実施している。
  • 環境保全セミナー及び四日市市での人材育成研修の内容については、これまでの研修の経緯及び天津市の状況を勘案し、両市で協議のうえ決定している。
詳しくはこちらをご覧ください。
四日市市 http://www.city.yokkaichi.mie.jp/
天津市 http://www.tj.gov.cn/
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H17受入研修ジョブレポート発表会
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交流事業の内容

 当交流事業は、中国の環境先進都市として環境の改善に向け積極的に取り組んでいる天津市の環境行政能力の向上を目的として、環境行政担当者を本市へ受け入れ人材育成研修を実施してきた。天津市の管理技術は徐々に向上してきているものの天津市における環境問題は従来の産業公害問題に加えて、都市環境問題、地球環境問題へと複雑化・多様化しており、対応に苦慮しているのが現状である。過去には「大気汚染防止技術」「水質汚濁防止技術」「都市環境保全」等の環境保全対策について広範な分野での研修を実施し、その後、緊急な対策が求められる「自動車排ガス対策と測定技術」「廃棄物処理及びリサイクル技術」などの具体的なテーマについての研修を直接現場の担当者に対して実施した。そして「環境マネジメントシステム」「循環型社会構築」「環境法規制」「環境教育普及啓発」など環境管理分野全般にテーマを広げて実施してきた。

 昨年からは、「排水管理と水汚染防止技術」をテーマとし、3カ年にわたり環境保全セミナー、受け入れ人材育成研修を実施する。以前、「水質汚濁防止技術」をテーマとして研修を実施しているが、その研修当時から既に10年以上経過しており、天津市の状況も著しく変化しており、特に人口が集中している華北では水の確保が大きな課題となっており、また、活発な経済活動により発生する汚濁物質や有害物質の排出負荷量を著しく増大させ、水質汚濁を引き起こしているため、天津市と協議した結果、最新の水汚染防止技術による研修を実施することとなった。

四日市市の概要天津市の概要
人口 310,710人 1,011.30万人
面積 205.16km2 11920万km2
概況 四日市市は、日本の中央部に位置し、西に鈴鹿山脈、東に伊勢湾を望む素晴らしい自然に恵まれており、古くから「市」が開かれたまち、東海道の宿場町として 栄えてきた。明治時代に入ると伊勢湾で最初の開港場として海外へも門戸が開かれ、萬古焼、菜種油等の地場産業に加え、紡績、ガラス、化学、電機等の近代工業が次々に立地した。昭和30年代には石油化学コンビナートが形成され、現在、三重県最大の都市として更に飛躍している。 天津市は北京、上海、重慶とならぶ中央直轄市(省と同格)で、北京の南東約140km、華北平原の東北部に位置している。現在では、国際貿易港、天津新港 や鉄道幹線の接点にあるなど、水陸運送の重要拠点にあり、また経済技術開発区への外国企業の進出が目覚ましく、中国北方最大の国際港湾工業都市として大きく発展している。

姉妹都市交流に係る周辺情報

提携年月日 1980年10月28日
姉妹都市提携の経緯 日本と中国は、極めて近い距離にある隣国であり我が国との交流の歴史は古く、経済、社会、文化等を通じて伝統的な深い関係を持っている。1972年の日中共同声明以来、両国民の友好関係は、新しい基礎の上に大きく発展し、さらに1978年の日中平和友好条約の締結によって両国関係は、新時代に入り、善隣友好の輪は大きく拡がってきた。大きな相違点と多くの共通性を持つ両国が相互理解と両国の国民生活の向上発展のため協調して友好交流を深めることは、2000年の歴史の上でも大変意義深く都市間交流が年々盛んになり、1973年6月の神戸市と天津市の友好都市提携を初めとして、多方面にわたる交流が活発になった。さらに、日本側は全国的に、100余の都市が、提携を希望している状況にあり、四日市市においても1979年から天津市との間で、活発な動きを展開してきた。国際的な港湾と伝統的な産業に加えて、大規模な石油化学工業等を有し、我が国有数の工業都市として成長してきた本市と、同じく中国最大級の港湾施設を持ち、大港油田を中心に着実な成長を遂げている産業貿易都市・天津市と友好関係を結ぶことは、意義深く、両市が互恵平等の精神に立って、両市民間の往来を増進し、もって産業、貿易、教育、文化、体育、科学技術、環境、保健・医療、都市問題等の各分野における広汎な交流を目的として友好都市提携を締結した。
交流事業の展望、課題等 天津市とは、友好都市提携を締結して以来25年の歴史をもち、「環境を通しての国際協力」をメインとして交流を行ってきた。過去、本市で受講した研修員は天津市の行政ならびに関係機関の環境保護管理者や専門技術者で構成されており、研修で得た知識を実際の業務にいかし、各自の職場でそれぞれの成果をあげている。また、本研修を通じて天津市環境担当者と四日市市環境担当者、また、四日市市民が交流を行い、情報交換等により、相互理解を深めることができ、本市及び地域の国際化の貢献に寄与することができる。
このページに関するお問い合せ先
交流支援部交流親善課
Tel :  03-5213-1723
Fax :  03-5213-1742
Email : shimai@clair.or.jp
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