CLAIR(クレア)一般財団法人自治体国際化協会

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自治体間交流

姉妹交流活動の参考事例

姉妹自治体優良事例紹介

蕎麦や生活文化を活用した交流

  • 富山県 
    南砺市(旧利賀村)
  • ネパール王国 
    ツクチェ村

交流事業の特色

平成元年から10年を掛けてツクチェ村出身の画僧サシ・ドージ・トラチャン氏を招き4メートル四方の大曼荼羅4枚と仏画2枚を制作し、瞑想の館、瞑想美の館に其々を展示し、瞑想の郷の整備を行った。なかでも金剛界・胎蔵界曼荼羅の復元は、ツクチェ村に原典を訪ね、曼荼羅研究の第一人者・田中公明氏が監修し、ネパール文化と日本文化が深く融合した、まったく新しい世界を作り出している。平成4年には世界そば博覧会、平成8年には利賀・ツクチェ村おこし交流展inネパールを開催、平成9年から6年間を掛け利賀川砂防遊砂地工事にツクチェ村の石積技能工を招聘しネパール風護岸を施工、平成11年にはツクチェ村の河岸侵食防止防風林等の植樹、平成15年にはツクチェ村に交流記念としてツクチェ村・利賀村フレンドシップミュージアムを寄贈、平成15年より農業、観光に係る技術研修生を招聘するなど、相互交流は途切れることなく続けられている。

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ツクチェ村・利賀村フレンドシップミュージアム。両村交流の歩みや資料等を展示
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ツクチェ村に咲くソバの花。紅い色が訪れる人を魅了する。

交流事業の内容

雪のちらつく平成元年1月11日しかも午後1時、期せずして1の並ぶ好日に、ツクチェ村で一番古いゴンパ(寺院)の前庭で現地の儀式にのっとり友好村の盟約が締結された。それ以来、平成元年の10月より「瞑想の郷」に展示する四メートル四方の大曼荼羅、仏画を描くためにサシ・ドージ・トラチャン氏とアシスタントを招聘し平成10年まで歳月を費やした。

現在はネパール料理が楽しめるレストランの営業、展示施設での曼荼羅の解説案内や、売店ではネパール直輸入の曼荼羅、装飾品などを販売し、平成15年にはネパール王国観光省より利賀村は名誉観光事務所の称号を授与した。平成4年に開催した世界そば博覧会は「そばの世界そのひろがりと出会い」をテーマに31日間にわたって繰り広げられた。参加国の中でも最も早くから来村したのはツクチェ村の一行15名で、会期中毎日舞台では跳舞を、グルメ館ではツクチェのそば料理を披露し好評を博した。平成8年ネパール・日本国交樹立40周年記念の参加事業として外務省、建設省、農林水産省にご支援をいただき「利賀・ツクチェむらおこし交流展inネパール」がカトマンズ市の国際会議場において「ツクチェ村と利賀村の将来ビジョン」をテーマに盛りだくさんの内容で開催され大きな成果を収めた。同じく国交樹立40周年記念事業としてネパール映画「ミテリ・ガウン(愛の架け橋)」が両村でロケを行いネパール映画史上初めて日本語とネパール語による映画が制作上映され好評を博した。さらに平成9年からお互いの村の砂防工事に協力する「国際砂防」へと発展し21世紀に向かって世界が手を取りあっていくとき、相互交流のあゆみは、国際交流のひとつのあり方を提言できるものと思います。

 南砺市(旧利賀村)の概要ツクチェ村の概要
人口 60,182人 約600人
面積 668.86km² 不明
概況 南砺市は、平成16年11月1日に8町村が合併して、新たに誕生した市であります。本市は、富山県の南西端に位置し、東西26キロ、南北39キロ、面積670平方キロを有し、うち約8割が白山国立公園などを含む森林地帯で、それに岐阜県境連なる山々に源を発する庄川、小矢部川の急流河川が北流して富山湾に注ぎ込む、豊かな自然に恵まれている。市の最東南端、八尾町、岐阜県境に接する山深い地に利賀地域(旧利賀村)が位置している。 ネパール王国北中部、ムスタン県のカリ・ガンダキ(黒い川)とタバコラの2河川が合流する川沿いに広がる村。かつては、塩の道の宿場として栄えた村でもある。標高2800m、人口約600人。チベット系タカリー族が多く住む。農業、観光を主とし、そばが常食されている。 明治の初期に日本の僧、川口慧海が居留した家が今も残っている。 村にはゴンパ(寺)があり、地元の画僧により極彩色の曼荼羅、仏画が壁面一杯に描かれている。

姉妹都市交流に係る周辺情報

提携年月日 1989年1月11日
姉妹都市提携の経緯 利賀村で毎冬開催される「利賀そば祭り」の人気は、山村の大切な食文化である、そばを見直すきっかけになりました。そして、村制100周年を記念した「そばの郷」の建設に向けて、日本だけではなく、世界のそばを知りたいという熱意が高まったとき、信州大学の氏原教授が仲立ちとなって、そばの原産地のひとつ、ネパール王国・ツクチェ村の友好のご縁が生まれた。平成元年1月11日午後1時に現地で多数の村民が見守るなか友好村提携を結んだ。
今後の展望、課題等 新市移行後は各町村が独自に行ってきた国際交流事業を新市が引き継いでいる。南砺市として新たな段階への交流事業として、ネパール王国観光省の名誉観光事務所としての活用について瞑想の郷、そばの郷等の各地域活性化施設が有効に機能し、利賀地域の住民はもちろんのこと、南砺市民全体の交流事業として育成しなければならない。
このページに関するお問い合せ先
交流支援部交流親善課
Tel :  03-5213-1723
Fax :  03-5213-1742
Email : shimai@clair.or.jp
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