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提携相手先情報

提携情報

提携の動機及び経過

　平成5年10月に町長より、外国都市との友好提携について検討する旨の指示がありました。提携先については、英語圏で日本に対して非常に理解があり、エイペックの構成国で、治安並びに大阪からの交通の便が良い点を考慮し、オーストラリアが最適であるとの結論に至りました。また、提携候補地の選定については、事務レベルで検討していましたが、進展がなく、谷野町長との旧知の間柄で、大阪府のシドニー駐在員である森永博久氏に対して、町長自ら平成6年1月早々に依頼をして頂きました。
　その結果、森永氏より、2月1日に数箇所の候補地が提案され、検討の結果、ピットウォーター市を第一候補地として選択いたしました。その理由は、姉妹都市提携をしておらず、シドニー近郊で交通の便が良く、ハイスクールがあり、野球・ラグビー等スポーツが盛んで、本町と同様に海に面し、自然環境の良いところであります。
　森永氏は、本町の意向を受け、平成6年2月14日にピットウォーター市を訪問し、本町の友好提携についての意向を説明し、これを受けピットウォーター市は、平成6年3月7日の議会において、忠岡町とピットウォーター市との友好提携について調査を行う旨の決議をしました。現地ではその旨の新聞報道もあったところです。
　この報告を受け、本町は、ピットウォーター市に具体的な交流の協議を行うため、同市へ訪問団を派遣する提案を平成6年4月22日に行いました。ピットウォーター市からは、平成6年5年23日に訪問受け入れの返答があり、本件につきましては6月13日の議会全協でご報告をさせて頂いたところであります。その後、本町訪問団は平成６年6月20日～26日にかけて同市を訪問し、谷野町長の親書をロバート・ダン市長に届けるとともに、この親書をもとに、同市長をはじめ議員、市幹部を、青少年を中心としたスポーツ交流・学校間交流等について協議を行い、隔年にわたり、お互いの国を訪問し、ホームステイを通じて、心のふれあう、人と人の交流を第一に今後の両市町の交流事業等を実施することに合意を見ました。また、友好提携についても、町長の親書のとおり、各種交流事業の協議が合意したならば、姉妹都市提携を結びたいとする提案にも合意がなされました。訪問団は帰国後直ちに訪問結果を町長に報告するとともに、町議会議員に対しては、7月4日ビデオ等を通じて説明をさせていただいたところであります。
　一方、ピットウォーター市においても、7月18日に同市議会において姉妹都市委員会を設置し、本町との友好提携に関する検討を進めるという旨の決議をした旨、ピットウォーター市長から町長に報告の手紙が8月9日届きました。正式に本町との友好提携について了解がなされたところであります。
　これを受け、本町では、友好提携にむけての具体的スケジュールの検討を行い、まず議会議員にピットウォーター市へ訪問頂きたく、ご相談を申し上げたところ9月11日～17日にかけてご訪問頂き、その際、町長の親書を戒議長からロバート市長に手渡していただきました。
　その主な内容は、町長からピットウォーター市長に対し訪日の要請を行うとともに、町長、自ら友好提携に向けて協議を行うため、訪豪する旨の内容の親書でありました。これを受け、ロバート市長は、訪日については、今すぐとはいかないが、今後検討するとともに、谷野町長の訪問を歓迎するとのことであり、この議会訪問団の訪問により、両市町の関係は一層進展したところであります。次にロバート市長はじめピットウォーター市側の訪豪歓迎を受け、町長は11月21日～26日に訪豪し、11月22日に「友好都市提携」について、仮調印をロン・スター新市長との間で締結し、併せてトップ協議の中で、来年度において本調印並びに青少年を中心に相互派遣し、スポーツ・文化交流を実施することに合意をするとともに、両市町の末長い、揺るぎない関係の構築を図ることを誓約したところであります。この谷野町長のピットウォーター市公式訪問は、大きな成果を上げたところであり、今後の忠岡町の国際交流事業の発展が大きく開かれたところであります。
これを受け、平成7年８月24日から29日までの6日間において忠岡中学校野球部がピットウォーター市を訪問し、同市の野球チームと親善試合をするとともにホームステイをするなど親善交流を深めました。

提携先の概要

シドニーの北方約20kmに位置しシドニー都心部より車で30分の距離です。ピットウォーター市域の３分の２は国立公園でタスマン海(太平洋)に面した長い海岸線と多くの入り江があり、美しいビーチ、河川、国立公園等で知られた市です。ピットウォーターには９ヵ所のサーフィンビーチがあり、それぞれのビーチには固有の岬があります。また、６ヵ所のゴルフコースがあり、うち２ヵ所はパブリックコースです。ピットウォーター市ではナラビーン湖に面して、広さ27エーカーのキャラバン公園を運営し、その公園には254ヵ所の電気設備をしたキャンプ場、20軒のキャビン、20軒の別荘があり、シャワー室、洗濯場、バーベキュー等をする設備が整い、安価な費用で利用できます。