自治体情報

提携相手先情報

提携情報

提携の動機及び経過

　予てから市民からの要望のあった中国との友好都市提携に対し、1995年5月に、有識者による「中国友好都市調査委員会」を設置し、交通の便、文化性、産業の発達度や将来性、気候、本市との類似性等について調査・検討し候補都市の選定を行なった。このうち江蘇省鎮江市との友好交流を進め、1997年10月の臨時議会の承認を経て、翌11月18日に鎮江市にて調印を行なった。なお、鎮江市とは、市内の国際交流団体が少年少女の派遣等を通じて十数年の交流を続けていた。

提携先の概要

　中国江蘇省の長江下流南岸に位置し、西は南京に接し、東南は常州と隣り合い、北は長江を隔てて揚州と向かい合っている。水運に恵まれ、長江と京杭大運河(北京－杭州を結ぶ大運河)は、この鎮江市で交わっている。
　江蘇省の直轄市である同市は、現在、丹陽市、揚中市、句容市、丹徒県という３市１県及び市街区に設けられている京口、潤州という二つの区を管轄している。面積3843k㎡(市街区215k㎡)、人口265万人(市街区65万人)で、亜熱帯気候に属するため一年を通じて温暖で、季節の移り変わりがはっきりしている。
　同市は、昔から｢魚と米の郷｣と称されており、江蘇省の農業製品の生産、加工の基地であるとともに、長江の下流に位置するため、重要な商品の集散地でもあった。現在もその地理的条件と発達した水運を生かし、重要な輸出品基地として、日本、アメリカ合衆国、カナダ、東南アジア、ＥＣ等の国々と交易を行っている。また、電力、製糸、化学工業、船舶、建材、包装、自動車、鉱業などの業種も発達してきている。
　山に寄り添い、水系に富む同市は、風光明媚であるとともに、歴史も長く名所旧跡も多い。『白蛇伝』の物語や栄西、雪舟をはじめ多くの禅僧が修行を重ねた金山寺のある金山、三国志ゆかりの旧跡が残る北固山、書道家の集う焦山の鎮江三山は多くの観光客で賑わっている。小説｢大地｣で知られるパール・バックの生家も保存されている。