自治体情報

提携相手先情報

提携情報

提携の動機及び経過

福岡とオークランド市との交流は、1978年にオークランド港が日本の港との姉妹港縁組希望を表明したのを受けて、福岡市の博多湾が翌79年に姉妹港提携を宣言したことに始まる。この間、福岡市内のラグビーチームがオークランド市を訪問して親善試合を行い、また、姉妹港提携後は福岡市美術館でニュー・ジーランド先住民・マオリ族の写真展が開催されたり、両市の市議会議員・港湾関係者がお互いの都市を訪問し合うなど各方面にわたる交流が進められていった。オークランド市側は、1984年に姉妹都市委員会を設置し、翌85年には市議会で福岡市との姉妹都市提携希望の決議を行って、福岡市との姉妹都市交流に熱意を示した。これに対して福岡市側も同年10月キャサリン・Ａ・ティザード市長をはじめとするオークランド市代表団の福岡訪問を機に姉妹都市提携に同意し、1986年６月、進藤市長をはじめとする調印団及び経済代表団、市民団、スポーツ交流団等総勢400名がオークランド市を訪問して姉妹都市提携調印並びに市民レベルの盛大な交流を行った。

提携先の概要

オークランド市は、ニュー・ジーランド北島北部のマヌカウ湾とワイテマタ湾とに挟まれた起伏の多い地峡部に位置する海浜都市で、入り江の多い美しい海岸景観とニュー・ジーランド一の美港オークランド湾とに恵まれている。面積は295k㎡、人口は38万2,000人ほどであるが、周辺30都市を含めたオークランド地方の中心都市であるだけでなく、ニュー・ジーランドの財政、経済・貿易、流通、文化の中心地でもあり、かつてはニュー・ジーランドの首都であった。また、各国との直行便が通う国際空港やオークランド港を擁し、ニュー・ジーランドの玄関口の役割も果しており、主な産業としては、倉庫業と食品・織物・化学薬品等の製造業がある。市内には、大学・博物館・スポーツ施設・動物園等の各種施設が整備されており、中心部にはビジネス街としてオフィス・ホテル・劇場等の近代建築が建ち並ぶ一方、英国自治領時代の面影を残す「古いオークランド」も観光地として修復されている。気候は温暖な海洋性を呈しており、市民は野外で過ごすことを好み、マリンスポーツ、特にヨットが盛んである。このため、オークランド市は別名「帆の街」とも呼ばれている。なお、同市は、アメリカ・オークランド港とは姉妹港関係にある。