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提携情報

提携の動機及び経過

鹿児島県とジョージア州は、ともに温暖な気候に恵まれ、農業を基盤にした産業の振興に力を注いでおり、観光の面においても、美しい豊かな自然を生かして発展しつつある。また、歴史的に見ると、ジョージアはアメリカを本質的に統一国家とした大内乱(南北戦争1861年～1865年)の中心地となったところであり、鹿児島は明治維新(1868年)の原動力及び西南戦争(1877年)の中心地となったところである。このように両県州は気候・風土、産業、歴史等、多くの類似点を有していることから、相互の交流を深めることにより、産業、文化教育等あらゆる分野でお互いの繁栄に役立つものと考え、姉妹州県盟約を締結するに至った。
1963年10月　南日本新聞社鮫島編集長の渡米に際し、鹿児島県知事からジョージア州知事へのメッセージを託す。
1965年10月　日米知事会議の際に、ジョージア州知事が来鹿し、鹿児島県知事と姉妹盟約の確認をする。
1966年６月　「ジョージア宣言」で姉妹盟約を宣言する。
1966年11月　「鹿児島宣言」で姉妹盟約を宣言する。
1966年11月　ジョージア州政府庁舎において、姉妹盟約を締結する。

提携先の概要

ジョージア州はアメリカ合衆国の南東部に位置するミシシッピ側の東部最大の州で、人口約820万人(2000年現在)、面積は153,953平方キロメートル(鹿児島県の約17倍)。農業は最も重要な産業の一つであり、ピーナッツ、タバコの生産、養鶏等が盛んである。工業は伝統的な繊維産業のほか、電気・電子、機械等の工業が発達している。州都アトランタは古くから交通の要衝として発達した街であり、ハーツフィールド国際空港や市内で交差する３本の州間高速道路(スパゲッティ・ジャンクション)等、今日でもアトランタの特徴であると同時に各種の調査でビジネスに最も適した都市とされ、多くの企業が立地し情報の集積地ともなっている。また、コカ・コーラ発祥の地であり、本社、博物館がおかれている。湾岸戦争で勇名をはせたCNNの本拠地となっていることから、世界的な情報の集積・発信地としても有名である。1996年のアトランタ・オリンピックは新南部(ニュー・サウス)が世界に認知される絶好の機会となった他、地元経済浮場の大きな原動力になった。近年アトランタは、コンベンション都市として世界的に注目されている。南東部で最も日系企業の進出が盛んな州であり、日本と極めて強い関係を有している。特に80年代後半以降は進出が著しく、同州に進出している日系企業数は360社に上がる。これに伴い在留邦人数も約4,600人となり、文化面でも86年から２年ごとに開催されていたジャパン・フェストは、95年より毎年開催されることとなり、日本語教育を実施する大学も21校に上がるなど、南東部地域は日本との交流の中心的存在となっている。