自治体情報

提携相手先情報

提携情報

提携の動機及び経過

夕張市では、早くから炭鉱労働者を中心に市民が中国を訪れ、中国からもしばしば夕張市を訪れるなど人的往来を中心に交流が行われていた。1972年９月に日中共同声明が発表され、日中国交回復が実現してからは、更に活発な交流が進められるようになった。このような状況の中で、両国民の一層の友好往来と平和発展のため友好都市締結を望む気運が高まり始めていたところ、本市と自然条件が似ており、同じ石炭産出都市である撫順市も友好都市の相手先を探していたことから1980年２月中日友好協会会長へ親書を送り、同年11月日中友好夕張市訪問団を派遣し、友好都市締結の申し入れを行った。1981年５月撫順市より友好都市締結について、中央政府の許可を得た旨の回答があり、以後締結の準備が進められるに至った。1982年４月19日全　樹仁撫順市長を団長とする撫順市友好都市締結調印団一行７名を本市に迎え、両市長による友好都市締結議決書の調印式が行われ、夕張市と撫順市の友好都市が成立した。

提携先の概要

撫順市は、中国・東北地方の遼寧省の省都瀋陽市の東45kmに位置し、人口約226万人、面積10,816k㎡で、はるか4,000年前の新石器時代には既に人々が住んでいたという古い歴史をもつ都市である。気候は北温帯季節風型大陸性気候に属し、年平均気温は約６℃、夏季と冬季の寒暖の差が大きく、年平均降雨量は750ミリから850ミリ、無霜期は約150日となっている。石炭の開発と利用を基礎に発展してきた工業都市で、中国では｢石炭の都｣と呼ばれている。経済建設の発展に従って、石油、化学工業、機械、エレクトロニクス等の分野をバランスよく備えた総合的重工業都市として発展している。また、近年市内中心部に新しいビルが次々と建てられ、古い炭鉱のまちから近代的な都市に生まれ変わりつつある。撫順市全域を貫流している渾河上流には最大貯水量21億トンの多目的ダムがあり、その周辺は風景区として整備され、観光・避暑の絶好の地として知られている。この他工芸品として埋もれ木と琥珀の細工が有名である。